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第122話「何されても」※
めちゃくちゃ翻弄されて。
はあ、と熱い息をついて。
「仁……」
名を呼んで、見上げると。
「……彰、中でイっていい?」
不意にそう聞かれた。
「ごめん、なんか――――……したくて」
「――――……」
「嫌ならしない」
「――――……」
それは初めてだったから、どんな感じなんだろうと戸惑いながらも。
受け入れ、たくて。
「……それ、初めて」
「――――……」
「……いいよ。して」
深く、キスされる。
舌が、めちゃくちゃ絡んで。息が出来なく、なる。
仁の動きが、激しくなって。
前も触れられて、達して、後ろを締め付けた瞬間。仁の熱が中で解かれた。じんわり中に広がっていくような、何とも言えない感覚で。
「……っ、あ……」
抱き付いてた仁の腰がびくっと震える。
仁が中で、と思ったら、滅茶苦茶にゾクゾクしてしまって、中をものすごい締め付けてしまう。
「っ……あきら……大丈夫?」
「……ん……」
は、と息を整えながら頷いて仁を見上げると、柔らかくキスが重なった。
きつく抱き締められていた腕が解かれて、仁が、オレの顔の横に手をついた。
抜かれるんだと思って、何となく、もぞ、と脚を動かした瞬間。
「……彰、かわいい……」
中をぐり、と刺激されて、あ、と声が上がった。
「……じ、ん……?」
名を呼んだ唇を深く塞がれた。
舌を激しく絡め取られながら、仁を見つめていたのだけれど。
キスしてる間にまた中で質量を増したそれが、また奥をトントン突き上げ始める。ぎゅ、と瞳を閉じる。
「……っん……ぁ……っ」
顎が反る。深く突かれて、腰を揺すられると、ぐちゅと中で音がする。
「……っこのまま、するの……?」
「したい……いい?」
いい?なんて聞いてはいるけれど、もう、どんどん中、掻き回されて。
ゾクゾクした感覚に、声が勝手に上がる。
「や……ああっ……」
中は、仁の出したもので、多分十分な程に潤っていて。
仁の熱が、中を擦って、奥を突き上げてくる。
「……もうすこし、付き合って、彰」
頭を抱えるように抱き締められて耳元で、囁かれて。
返事なんかする間も無く、乱される。
「――――……っ……んん……」
涙が滲んで、目の横を落ちていく。
自分の喘ぎ声と、仁の息遣いと、中を乱される音が、聞こえてくる。
「んっ……あ、っぁン……っ」
ダメだ、もう、なんか――――……。
最初の頃は、少しは抑えられていた声も、もう全然我慢できなくなって。
なんかもう、中、ぐちゃぐちゃで。
何されても、気持ちイイしか無い。
シーツを握り締めていたらそれを解かれて、指を絡め取られた形でベッドに押し付けられた。すごくゆっくりと中を擦りつけてくる。
「……っあっ……あ……っは――――……」
なんかもう。
体、気持ち良すぎて、頭、変になりそうで。
真っ白で、何にも考えられない。
「んっ……」
のけ反ると、また深く、仁にキスされる。
「彰、すげえ好き……大好き……」
「……っん……ン……」
この時間に、何度、言われただろう。 好きって。
「……可愛くて、収まんない」
仁が、首筋を舌で舐めあげた。
「…………っ!」
びくびく!と震えて、中を締めあげる。
は、と仁が笑う。
「彰、首ほんと弱いね……」
「……あっ……やっ……んんんっ」
甘く、歯を立てられて、ゾクゾクして――――……。
何回目だろう。イったの。
――――……仁はまだ、中で一回出しただけ。
でもなんとなく、もうすぐなのは分かる。すごく仁の体が熱い。
「あきら……」
「…………んっ……っうん……っ」
少し荒々しい動作で脚を上げられて、そのまま深く突き入れられた。感じる所を何度も突かれて、前にも手を添えられて、堪え切れずに声が上がる。シーツを握り締めて耐えるけれどそれも出来なくなって、ただ揺さぶられる。仁の動きが速くなって、激しくなって。
「……あっ……あっ……んんっ……!」
体が熱くて。
目の前が、白く、チカチカする。
「……ん、……っぁっ……」
達したと同時に、知らず、きつく仁を締めて。
――――……仁が中で、精を解放した。
中で出される感覚に、ゾクリと震えて、唇を噛みしめて耐えていると、顎を捕られて口づけられる。
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