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第133話「死ぬほど」※
「……ン、ン……っ」
仁はキスしながらオレの服をはだけさせて、ベルトを外して開けてくる。
「……彰……」
「……ん……っ?……」
キスを解いて、オレの首筋に舌を這わしてきて、何かそれだけでも気持ちよくて、どうしようもなくなる。そのまま耳を愛撫されると、いちいちビクつく体に、仁の手が、這う。
「……ッ、あ……っ」
性急に、触れて、舐めて、乱してくる。
どんなに激しくされても、抵抗は出来ないし。したくもなくて。
散々喘がされて、慣らされて。
……もう触れられるだけで震える位に、ドロドロに溶かされて。
もう、めちゃくちゃにしてほしいのに。
何でか入れない仁に、もう耐えられなくなって。
「……仁、も……いやだ……」
「……ん?」
「は、やく……」
瞳を開けて仁を見つめるけれど、涙で潤んで仁の顔が滲む。
「ん……?」
「……早く、して、よ……?」
そう言うと、仁は、オレを見つめて、その瞳を緩めた。
「……やっと言った」
荒い息の仁に、くす、と笑われて。
言うまで待ってたのか悟ると……何だかすごく悔しいような気がする。
「何で……」
「自分から、言ってほしくて」
「……いじ、わるい……」
「はは。ごめん……」
笑う仁に、キス、される。
「……彰……」
舌が首筋に這って、弱い所をなぞると、びく、と体が勝手に震える。
そちらに気を取られている内に、足を割られて息をのむ間に、あてがわれた。
「…………っ…… 仁……」
ゆっくり深く、体を繋げられて。
そのまま、きつく、抱き締められる。
「…………っぁ……」
「……きもちい? 彰……」
真上にある、仁の顔を、まっすぐ見上げる。
はあ、と息を吐いて、その頬に手を伸ばした。
「……仁……」
「ん……?」
「……な、んかさ……」
「……うん?」
「……オレ、毎日……仁が好きすぎて……死にそうなんだけど」
「――――……」
仁がものすごい真顔になって、オレを見つめてくる。
「……何、それ……もー……」
きつくきつく、抱き締められる。
触れてる仁の体が、ますます熱を帯びるような。
「……ほんとやめて。言葉でイっちゃうから」
「……バカ……」
仁の言葉に、笑ってしまう。
「……マジなんだけど……」
はー、と疲れたように、息を吐く仁。
「すっげぇ興奮してるんだけど……彰が死にそうになっても、彰のせいだからね?」
「……死にそうは、や、かも……」
オレは言いながら、ふ、と笑ってしまう。
「笑い事じゃないンだけどね……」
仁は苦笑いを浮かべながら、オレの唇をキスで塞ぐ。
「好きだよ……彰――――……」
ぎゅうと抱き付かれて。愛おしさでどうにかなりそうになる。
殊更ゆっくり動きながら、何回も、同じように囁く仁に。
瞳に涙が浮かんでくる。
「――――……仁……」
涙を舐め取って、仁はふ、と笑った。
「泣くなよ……」
「……嬉しくて、だし……」
そう言ったオレに、仁は、そっか、と笑むと。
オレの脚をより割り開いて。少し深く、突きあげてくる。
「……っ……あ……っン……」
「なんか……このシャツ、色っぽい……」
「……つ?」
「脱げてなくて、引っかかってんの……なんか興奮する」
下だけは脱がされたけど、上のシャツははだけたまま、オレの肘に引っかかっていて。それをそんな風に言われると、すごく恥ずかしい、けど。
「…………っン、ぁ――――……」
突き上げられて、声を押さえるオレに、仁は、は、と息を潜めた。
「……あーもう……彰……」
「……っ……ん……?」
中を刺激しながら、体を上げてオレの真上に顔を近づけると、まっすぐ見つめてくる。
「……死ぬほど、しよっか……」
オレの中をゆっくり刺激して、乱れた息を潜めながら言う仁に。一度、唇を噛んでから。オレは、ふ、と笑んだ。
「……うん。 いぃ、よ……? 」
そう返したら、激しくキスされて。
すぐに激しく揺さぶられて。オレは、仁にしがみついた。
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