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第39話
「……と、まぁ、そういう事ですので。陛下はさっさとお戻り下さい。いつまでも滞在されては、幻影といえど迷惑です」
「君、きついね」
うん……オルフェ、きつい。
俺とお茶してる時はこんなんじゃないのに王様の時だと、いつもそう。何かのスイッチが入る。
「結界の檻に入れて、強制送還してもよろしいですよ」
「六魔将との初会談だよ。威厳が総崩れじゃないか」
「普段のありのままの姿を見て頂いた方がよろしいかと」
「檻に入って監禁される趣味はないよ」
「何かと問題を起こす人型の魔物は、全裸で檻に入れると柔順になりますよ。魔族ではごく一般的な躾ですが?」
「「全裸!?」!?」
王様と俺。声を合わせて目を見張った。
「おや、勇者様は興味がおありで?勇者様にこの躾は必要ありませんが、体験してみますか?」
プルプルプル〜
「やめてくれ。后が震えてるじゃないか。……ちょっと見てみたいけど」
どさくさに紛れて王様、不穏な言動しなかったか。
そんな事を考える王様は不謹慎だ。
その手をどけて。
ペシンッ
「后〜。僕は君の味方だよ」
じぃー。王様の目を見る。信用していいのかなぁ。
「本当だよ!爪で弾くと飛び出る、君の可愛いミルクチョコ色乳首も、思わず焦らしながらずり下ろしたくなる、寝袋の中でおねむな皮被りおちんちんも、何も想像してないよ」
「ちょっ!」
王様!!
「怒らないで、后。天地神明に誓って想像していない。僕は知ってるんだ。何しろ竜騎士カイザークだからね。冒険の旅の途中、君と一緒にお風呂に入ったじゃないか」
※カイザークは入浴中も仮面だけは外しませんでした。
(あの仮面……無理矢理にでも取り上げれば良かった)
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