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第4話
ホント変態。ま、SUBは奴隷みたいに扱われて喜ぶ奴多いし、仕方ないのかもしれねえけど。
ガンガン容赦なく突いて中へ熱を放つ。
俺だって多少の欲求解消にはなるからいいけど、それもすぐにまた欲求不満に陥る。
性欲が強いとかじゃなくて、DOMとして満足できねえ感じがイラつくし眠れねえし最悪。
「《Good 》」
そう言えばSUBの男は満足気にする。
普通は欲求が解消されるとスッキリするし気分も軽くなる。after careとかもしなきゃいけないらしいけど一夜限りの相手だし、いわばセフレみたいなもんだしそんなん必要ねえ。それで懐かれても面倒いし。
何でこんなモヤモヤするのかわからない。
前まではこんなことなかったのに。
ホントここ最近、調子が悪すぎる。
抑制剤もっと強いのをもらった方がいいんだろうか。
兄貴に頼もうかな。
10歳上の兄貴は親父の跡を継ぐために医者になった。
専門は親父とは違って第2次性科。一応、俺の主治医も兼ねていて薬を出してくれる。
でもなあ、この前も変えてもらったばかりでさすがにこれ以上はなあ。
そんなことをボッーと考えながら家に着いた。
「ただいま。」
玄関開けるとパタパタと小走りに近づいてくる。
「紫音様。お帰りが遅くなるときは連絡して下さいと言ってますよね?」
こいつはこの家の執事兼俺の世話役の林田。
真っ黒で前髪とか襟足長めな髪で黒縁眼鏡。スーツも黒系着てるし、見た目はモサっとしてて俺は苦手なタイプ。
「うるせえな。」
あー、イライラする。
「紫音様。まさかまた、無理矢理SUBの方にPrayしたんじゃないでしょうね?」
何でお前が怒るの?
あー、コイツってSUBとか?いや、NORMALだっけ?
「だから、うるせえっつてんだよ。俺に構うな。どいつもこいつもイライラする。」
「ちょ、紫音様っ、」
俺は急いで自室へ向かう。
後ろから林田が追いかけてくるがそんなのは無視だ。
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