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第9話
「・・・・・・する。」
羞恥心から思わず下を向いてしまう。
「紫音。《 Look 》、《 Say 》」
そう命令されると林田の目を見て、答えさせられる。
「Prayして下さい。お願いします。」
こんなこと言わされるのなんて恥ずかしいし、屈辱でしかないんだけど、どうしても林田の瞳には逆らえず、その先で待つ快楽を求めてしまう。
「よくできました。良い子にしたらご褒美やるよ。」
ご褒美・・・・・・その言葉が特別なものに思えて心底嬉しくなる。
従属させられるのを喜んでいる。
「紫音、《 Com 》」
林田がベッドへ腰掛け、来いと命令する。
引き寄せられるように行くと、林田の足と足の間に座るよう指示された。
「早くしろよ。Prayしねえぞ。」
それは嫌だ、と身体が叫びを上げる。
俺は言うとおりに座った。
「良い子だ。」
命令を聞いて言うとおりにしたら良い子になれる?
そしたらご褒美もらえる?
「物欲しそうな顔してんぞ。」
「ご、ごめん、なさ、」
「悪いとは言ってない。だから謝らなくていい。」
「はい。」
「いつもの威勢がなくなると、こんな可愛くなるんだな、お前。」
後ろから抱きしめられながら頭を撫でられる。
それがすごく心地良くてもっとして欲しくて、自ら頭を擦り寄せる。
「そのままではキツいだろうから、手助けしてやるよ。」
耳元で低い声が囁かれる。
「ただし。嫌だと感じたら Safe word を言うんだ。わかったな?」
「はい。」
「よし良い子だ。それじゃ紫音、《 Strip 》」
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