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第18話
黒縁眼鏡、長めの黒髪、パッと見じゃ好みじゃない。
もしも林田がネコ側ならーーー・・・・・・悪くねえかも。
つか、多分・・・・・・あのPrayからしたら違うだろうけど、俺はタチしかできねえし?
だから、Prayじゃなくてヤルならネコじゃなきゃ、困るーーー・・・・・・。
いや、困るって何だよ!?って感じだけど!そもそもコイツがPray以外で男とエロいことできんのかわかんねえし。
そういや昨日のPrayのときは眼鏡外してたな・・・・・・。
眼鏡外すと割とカッコイイのはズルい。
ん?
俺は疑問に思って信号が赤なのを確認してから林田の眼鏡に手を伸ばした。
「ちょ、紫音様!?何なさるんですか!?」
咄嗟に眼鏡を外された林田だったが、タイミング良く信号が青に変わってしまった。
「・・・・・・お前さ、何で伊達眼鏡かけてんの?これ、度入ってないし、普通に運転してるじゃん。」
「そ、それはちょっとした訳がありまして・・・・・・紫音様、それを返してくれませんか?」
「嫌だ。お前、今日は一日眼鏡なしで過ごせ。帰りまでこれは俺が預かる。主人命令だ。」
「・・・・・・わかりました。帰りにはちゃんと返して下さいよ。」
「わかってるって。そんじゃ、また帰りな。」
荷物と眼鏡を持って学校の近くで車を降りた。
歩きながら眼鏡をかけてみるとーーー・・・・・・。
え?な、何これ・・・・・・眼鏡かけたところが、何か少し熱いような?Domの匂い・・・・・・いや、林田の・・・・・・匂い?
あー、これは何ていうか・・・・・・ヤバイ。
「おー、朝霧 おはよー。」
「おう、篠山 はよー。」
「ん?何、その眼鏡。イメチェン?」
「んー、まあ、そんな感じ。」
「ふーん?あ、そういや、俺さ1限からだったんだけど、朝霧のこと探してる奴いたよ。」
「何で?」
「いや、そんなん俺が知るわけねえし・・・・・・どうせお前とヤリたいってやつじゃねえの?」
「あー、なるほどね。ソイツ、どんな奴だった?」
「さあ?何か男だけど、女みてえに可愛い顔してたような?」
「へー。まあ、俺を探してるってことはどうせSubだろ。」
「俺はNormalだけど、お前らは大変そうだよな。」
「ホントな。意味わかんねえよな。」
教授の話を聞きつつ、篠山と小声で話しながら2限は終了した。
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