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第19話
「あの、朝霧くん?」
昼休み。食堂で篠山とご飯食ってると異常にキレイな顔立ちをした男に声をかけられた。
「・・・・・・誰?」
「あ、僕は内村圭吾 。教育学部の2年。」
「俺のこと探してたのってお前?」
「そう。朝霧くんに興味あってね。」
語尾にハートマークでもついてそうな甘えた声で言う。
興味ーーー・・・・・・ねえ?
何かコイツってーーー・・・・・・。
「俺、4限で終わりだからその後なら相手してやれるよ。」
「ホント?嬉しいなぁ。僕も4限までだから、お迎えに行ってもいい?」
「いいよ。E-23だから。」
「ありがとう。それじゃまた後でね。」
手をヒラヒラと振りながら満面の笑みで去っていく。
何だろう・・・・・・何となく違和感を感じるのは。
今まで相手してきたSubとは違うような気がするけど、あーいうやつもいるのか?
「ホントお前ってモテるね。俺にもそのモテ期を分けてくれ!!」
「いや、それはダイナミクスのせいだろ。prayしてほしいって言われてもなあ。そんなんでモテるのも悪くはないけど、何か微妙だよなあ。俺のとこにくるのってSubしかいねえし。」
本来はダイナミクス関係なしにモテる方がいいだろ。俺とヤリたいとか言ってくるNormalはいねえし。
元々こんな意味不明なものに振り回されるの嫌なのにさらに俺がSwitchとかホント意味わかんねえな。
あ、帰りは林田が来るんだっけ。
連絡しとかなきゃマズイかな・・・・・・そう思うけどまあいいやと連絡はしなかった。
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