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第40話
「その、ちょっと仰向けは……」
寧人 は仰向けになれない。
「なんで? 全身マッサージしないと。体の毒素を出さないといけないからマッサージしたいんです」
ドラゴンがゆっくりと寧人の意思とは反対に体を仰向けにさせる。寧人のあれは紙パンツ越しに大きく膨らんでいた。
「すっごく気持ち良かったようで……表は脚からやっていきますね」
「は、はぁああああいっ……」
ドラゴンは温かいタオルで寧人の顔を覆う。
これは一護 がよくする温タオルだ、と思い出す。このタオルもいい柔軟剤の香り。
「ヨシくん、毛を処理してるからオイルがするするーって滑るね」
「はひひひひひひーっ」
寧人はくすぐったがり屋で叫んでばかりである。ドラゴンの両手が爪先から膝、モモの表、そして最後に鼠蹊部に流れるとさらに激しく震える。
そしてなぜかわざとだろうか、寧人のアレに手をぶつけるドラゴン。
足を入念にマッサージされ寧人はもう悶絶。ゴリゴリとほぐされ足の指の間にも指を入れられ……。
そして次はお腹。脇腹から鼠蹊部、何度も繰り返されて鼠蹊部に行くたびに寧人は声にならぬ声を出してベッドの上でバタバタする。
「ああああんっ」
すると隣の部屋からすごい声が聞こえてきたのだ。
「り、リン……?!」
古田のいる部屋からだ。
「さっきからずっとリンくん喘いでたけどヨシくんずっと悶えてたからわからなかったでしょ……あの子、ベッドの上だと全く違う子になっちゃうもん。可愛い声だして……」
寧人は壁越しから聞こえる古田の喘ぎ声と求める声にようやく気づいた。反対側の方からも違う客の声がする。
「ここは一つ一つ部屋になってるけど壁が薄いから……さっきからヨシくんも悶絶してたから響いて全室に聞こえてそう」
「ああああっ……」
寧人は恥ずかしくなって顔を手で押さえた。そしてドラゴンが寧人の上に乗ったのだ。寧人のアレとドラゴンのアレがパンツ越しに重なる。ドラゴンのアレも大きく硬くなってる。
当たるたびにドラゴンは喘ぐ。
「ヨシくん、僕のも大きくなっちゃった……」
「う、うん……大きくなってる……ドラちゃんのも」
「水着がパンパンでキツイ……」
と言いながら擦り付ける。二人はしばらく擦り合いながら鼻息を荒くする。ドラゴンの両手は寧人の胸に。オイルを垂らされて広げられ弄られると寧人はさらに喘ぐ。乳首もマッサージされるとさらに……。
「ヨシくん、僕のおっぱいも触って……」
「えっ、さ、さ、さ、触っていいの」
「なぁに、さっきからあそこをすりすりさせてるのにっ……もぉだからリンちゃんも満足のいくエッチができないのよぉ」
ドラゴンの口調がさっきよりも女性のように柔らかくなる。
「言われなくても相手の気持ち良くなるポイントを見極めてっ……僕は胸が弱いの。そのオイルで僕の胸を……おっぱいをさわって」
「こ、こ、こ、こ、こう?」
恐る恐るドラゴンの厚い胸元、鍛えられた胸筋を触る。手探りのように、ビクビクしながらも、だが、乳首に触れるとドラゴンが激しくうねりだし、大きな声を上げた。
「よ、ヨシくんっ! 私の弱いところはおっぱいだけじゃないの、もっと探って!」
「えっ!? そんなこと言われても……でもおっぱいの形好きだからもっと触らせて」
「う、うん……でもこうやってお互いのを……」
とドラゴンが自分の胸を寧人の胸に当てて滑らす。寧人も乳首同士が当たるとすごく感じた。今までにない衝撃。
「ああああああああああんっ!」
「気持ちいいでしょ? これよ、これっ、これがいいのっ……あんっんんんんっ」
胸元からピチャピチャと音を鳴らしている。すると寧人が言い出した。
「ドラちゃん、キスしていい?」
「うんっ……してっ」
寧人からキスを求めたのだ。ドラゴンの厚い唇、長い舌は寧人の舌を絡める。
寧人はあまりのうまさに驚いてしまうのであった。そして自分の舌も唇もそれに対応して動きまくるのにも驚く。
「ドラちゃん、これはオプションじゃないよね?」
「サービス、サービスっ」
「んはっ……溺れそうだっ!」
「んんんんーっ!」
寧人はドラゴンのお尻を触る。硬くていいお尻。
「ドラちゃん、お尻を見せてくれ……」
「うん……どう見せればいい?」
「四つん這いになって……」
四つん這いになったドラゴン。お尻はTバックになっており、寧人は触る。そしてアレを紙パンツ越しにあてがい擦り付ける。
「あっ、ヨシくんっ!……本番行為はダメよっ」
「するわけがない! このお尻の割れ目に僕のを擦り付けて射精する……これもオプションか?」
「いやよ、そんなのっ!」
「耐えきれない、耐えきれない、早く出したいっ、我慢できないっ」
駄々をこねるかのように寧人は擦り続ける。
「ああああんっ、あんっんんん!」
隣の古田の声が響く。短く途切れ途切れにリズム良く喘ぐ声がする。
「もう出す、出る!」
寧人は紙パンツを脱ぎドラゴンのお尻に擦り付けて大きく叫んですぐにイッた。
だがドラゴンは満足げではなかった。寧人はなぜなのかわからなかった。
「もぉ、ダメよ……そんなんじゃ満足いかないっ……」
「そんなぁっ!」
寧人はそう言われて落ち込んだ。
「リンもこれを喜んでて……」
するとドラゴンは小さな声で言った。
「リンくん、あなたを傷つけないためにも演技してたのに気付かなかった?」
「演技……」
寧人はガクン、とまた落ち込み、古田のいる部屋の方を見る。
「さいこぉっ……久しぶりに気持ちよかった……」
そんな声が聞こえてくるとより一層落ち込むのであった。
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