身体をそっとベッドに倒され、まだ耳元にある唇で耳朶を甘噛みされる。 そっと息を吹き込まれ、俺の身体はビクッと跳ねた。 浮いた背中に手をまわし、そのままTシャツを脱がされる。あらわになった俺の乳首を見てキョウが言う。 「アス、もう乳首勃ててるの？」 「ちがっ、お前が前に弄りまくったからまだちょっと腫れてるんだよ！痛かったんだからな・・・」 「ふ～ん、またお前って言ったってことはこうして欲しいんだね。」 キュっと強めに両乳首を摘まれる。 「ひぁっ！イヤ、やめて、痛いから・・」 「痛いじゃなくて、気持ちいい、でしょ。」 そう言って優しく丁寧に左の乳首を舐める。 右の乳首は指先で触れるか触れないか程度に擦られる。 「あひぃ！ダメ・・・」 痛みの後の優しい愛撫に腰が揺れる。 すでに股間が痛い。 履いているカーゴパンツが細身だからキツいんだ。 それに気付いたキョウがボタンを外し、ファスナーを下げる。 すでに硬くなりつつある俺のモノが解放され、下着を押し上げる。 「もう脱いじゃおうか。」 そう言ってキョウは俺の足をカーゴパンツから抜く。靴下も一緒に脱げた。 いつの間にか下着も脱がされ俺は全裸。キョウも俺の涙と鼻水で濡れたTシャツを脱いだ。 鍛えてるのかな？細いのにそれなりに筋肉がついている綺麗な身体。 思わず見惚れてしまう。 逆に自分の体の貧相さが恥ずかしく、全裸にされた心細さと相まってこの先の行為への恐怖心が頭をもたげ、ちょっと身を固くする。 キョウはさりげなく俺を抱きしめ、安心させるように耳元で囁く。 「注文通り絶対気持ち良くしてやるから任せろ。」 そのまま耳の穴を舌でねっとりと犯された。途端に俺の身体の力も抜ける。 そして頬、鼻、唇へとチュッ、チュッと音を立ててキスをされ、頸を舌でつつっと舐め上げ甘噛みされた。 その間もキョウの手は乳首を捏ねる。緩急をつけ、たまに強く摘み上げられた時にはその刺激が下半身に直結する。 「アスは乳首を強くいじめられるのが好きだね。もうこっちも硬くなった。」 キョウの手が俺のモノを軽く握る。 「どうして欲しい？」 そんな事を聞かれても答えられるはずがない。 顔を真っ赤にして首を横に振る俺を見たキョウは、 「リクエストがないならオレがしたいようにするよ。」 と言って、俺のモノの先端に舌を這わす。 チロチロと舌を尖らせねじ込むように攻められる。 「はひっ！ヤダ、ムリ、強いよ、すぐにイキそっ！」 ぬるり、という感触とともにのどの奥まで咥え込まれ根元も同時に扱かれた。 「あっ、あっ、イク！ダメ、もう出ちゃう！！」 キョウの口から逃れようと頭を押すがびくともしない。 裏筋を舐められた瞬間・・・ 俺は呆気なくキョウの口の中で果てた。 ゆっくりと俺の股間から顔を離したキョウは、俺の目を見てゴクリと喉を鳴らして飲み込んだ。 「えっ？えっ？！飲んじゃったの？嘘、ホントに？」 狼狽する俺に向かってキョウは、 「明日楽の蜜は美味い。」 と舌舐めずりをした。 その壮絶な色気にあてられ、イった後の倦怠感も相まって俺はグッタリとベッドに横たわったまま動けない。 「アス、こっちをほぐすよ。」 キョウはいつの間にか指にゴムをはめ、ローションを手で温めていた。 あぁ、ついにか・・・ 大きく足を開かれて尻穴のまわりにローションを塗り込まれる。 人肌に温まっているので冷たくはないが、変な感触だ。 だがやわやわとそこを撫でられているうちにムズムズしてきた。 全神経がそこに集中している中、ふいに片方の指で乳首を弾かれる。 「ひゃん！」 びっくりして腰を浮かせた瞬間に、指が一本つるりと入る。 キョウが覆い被さり、噛みつくようなキスが降って来た。 俺は夢中で舌を絡ませる。 いつの間にか指の数が増やされ、俺の中を開いて行く。 指が動き、俺の腹側の一箇所に触れた途端、ピリッと電流に打たれたような刺激が体中を駆け巡った。 「あっ！イヤ！何これ？ひっ！！」 「アスの良いところ見～つけた。ここだろ？」 楽しそうなキョウの声がする。 あれか、前立腺ってヤツか？ 本当にあるんだなぁ。 BLはファンタジーじゃなかったのか・・・ 朦朧とした意識の中でそんな事を考える。 突然乳首を舐められ、カリッと歯を立てられる。 指はしこりを擦ったまま。 「あぁぁぁ～！！」 強すぎる刺激に俺はまた精液を吐き出す。 一度抜かれた指が三本になってまた侵入された。 「イヤ、ムリ、今イったばっかりだから！！やめて！！」 そのまま三本の指で穴をかき混ぜられ、もちろんしこりも容赦なく擦られる。 ローションと絡まりグッチャグッチャと湿った音を立てる俺の尻穴。 イった後の強制的な快楽に意識が飛びそうになり、目の前に今日ライブで見たストロボのパッ、パッと切り替わる光の点滅が浮かんだ。