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アス第19話

「惚れるわけないだろ!ファンにはなるだろうけど。」 「それでもヤダ。ファンになるのも禁止。」 ヤダって子どもかよ?! 完璧王子どこ行った?? 「今はあんまりバンドの方はやってないんだろ?どっちにしてもキョウが連れてってくれないと行けねぇし。 それに俺はキョ、キョウが好き・・・なんだよ。そんな心配ないの分かってんだろ?」 「アス~じゃあオレに自信つけさせて?」  そう言ってキスされ、お姫様抱っこでキョウの部屋に連れて行かれた俺は、 「キョウだけが好き! 俺はキョウだけのモノ!」 とか恥ずか死ねるセリフを何度も何度も言わされながらイカされ、キョウがイクまで許してもらえなかった。 ドライでイキっぱなしっていうの? あれに近い状態だったと思う。 もう無理だ・・・あちこち痛いし今度こそもう何も出ねぇ。 特に乳首。もげそう。いくら優しく舐めるだけっていっても、絶対勃つし痛いんだよ!  逆に超ご機嫌なキョウ。 嬉々としてまた風呂に入れられ、体を拭かれ、キョウのTシャツを着せられる。最早介護だな。 俺を大切にしてくれるんじゃなかったのかよ?! 早々に壊れるわ!! 初心者に無理させんなよ!!! けど、キョウが言うにはめちゃくちゃ手加減してるんだと! 魔王様は絶倫!ってテンプレかよっ!!  シーツを替えたベッドで不貞寝していると、美味そうな匂い。 「アス、昼ご飯出来たよ。」 と呼びに来るキョウ。 ああ、腹は減ってるからもちろん食う! リビングに行くと、美味そうなナポリタンが出来ていた。 「うわっ!超いい匂い!いただきま~す。」 美味いわ~沁みるわ~ 身体が栄養を必要としているのが分かる。 ガツガツ食う俺を嬉しそうに眺めるキョウ。 冷めるから早く食えよ! 「アスが美味しそうに食べてくれるのを見るだけで幸せだよ♡」 やめろ!語尾にハートマーク付けるな! もうムカつくから後片付けもしない。 もう一回寝る! 食べ終わったらすぐにまたキョウの部屋のベッドに戻って寝転ぶ。 いつの間にか本気で寝てしまったみたいだ。 目が覚めるとキョウが俺を見つめていた・・・何回目だよ?このパターン。 「起きた?はぁ、アスの寝顔、ずっと眺めてられるよ。かわいい。好き。」 チュっと軽いキスをされる。 甘いな!おい!! そのままひたすら甘やかされる。 やめて!俺、ダメ人間になる未来しか見えない!! 「俺、もうちょっとしたら帰るわ。」 「ええっ?なんで?親父は夜まで帰って来ないからまだ大丈夫だよ。」 「いや、もう三時だしいい時間じゃね?」 「まだ三時間くらいは余裕でしょ。あっ、昨日コンビニで買ったアイスあるよ?食べない?」 「・・・食べる。」  結局六時までキョウの家でダラダラしてしまった。 甘々なキョウは多少ウザいけど、まぁ・・・嫌な気はしないし、正直居心地は良かった。 帰り際、まだ名残惜しそうに送って行くなどと言うキョウを宥めて家を出る。 だって徒歩五分もないんだぜ? しかもウチの前まで来たら絶対母さんと話すだろ? 流石に処女喪失やらかしたのバレバレなのに、二人揃って親に会うのはキツい。 そんな事を考えている間にすぐに家に着いた。 「ただいま~」 鍵を開けて家に入る。 リビングの扉が開き、母さんが玄関まで来た。 「お帰りアスラ。 ・・・うん、大丈夫そうね。顔見たら分かるわ。幸せそうだもん。良かったわね。」 一瞬にして顔が真っ赤になる俺。 ・・・まぁ、理解ある親で良かったよ。 その後は特に何も聞かれず、俺をそっとしておいてくれた。 見直したぜマイ マザー! はぁ、俺はようやく日常に帰って来た。

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