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馴れ初め編(レン1*)

   何でジュンさんが俺の部屋に居るんだろう?うーん、現実感がない。 俺の家はいたって普通のワンルームマンション。 入ってすぐに小さなキッチン、向かいにバス、トイレ。そして六畳の部屋、以上。ユニットバスではない所を選んだ。 ジュンさんは遠慮なく部屋に上がり、机兼、食卓兼のこたつの前に座りこむ。 「ワンルームマンションって落ち着くわ~全部が手に届く範囲にあるってのがいいよな。 けど、今どきの大学生の部屋にこたつあるか?」 「いいじゃん!こたつ好きなんだよ!」 そのこたつの上には、買って来たビールやおつまみが並んでいる。 「いや、おれも好きだぜ。」 ジっ、ジュンさん、何か色気が半端ないんですけど!!好きとか流し目で言わないで! 「何赤くなってんだ?」 「ちょ、ちょっと飲み過ぎたかも・・・?」 「ふうん。なぁレン、お前今付き合ってるヤツとかいんのか?」 「えっ?いや、何か俺ね、長く続かないんだよね・・・女の子甘やかすのがヘタみたい。告白されて付き合っても、すぐに冷たいとか言われて振られるパターンばっかりだよ。」 「そりゃお前がその女達の事、別に好きじゃねぇからだろ?そんなホイホイ付き合うからだ。ヤルことヤッたからって好きでもないヤツと付き合う必要あるか?」 「そんな、ジュンさんじゃあるまいし・・・俺はお互いに思い合えるちゃんとした彼女が欲しいんだよ。」 「・・・それさ、女じゃなきゃダメなのか?」 そう言って俺を見つめるジュンさん。 何?何?何か距離も近くない?! 「レンは女の子を甘やかすより、おれに甘やかされる方が向いてると思うぜ?」 ちょ、ちょっと待って?何?何? ジュンさんの顔が近づいて来る?!! 「ちょっとおれに甘やかされてみろよ・・・」 ジュンさんに後頭部を引き寄せられ・・ 俺は深い深いキスをされた・・・こんなキスは知らない。 俺が女の子にするのも、せいぜい舌を絡ませる程度だ。 こんな攻撃的なキスはされた事もした事もない。 口の中を貪り続けられ体の力が抜ける。俺の意識も朦朧としてきた。 俺、ジュンさんに酔ってる・・・ 唇が離され、ゆっくり目を開けるとジュンさんのどアップ! えっ?えっ!俺いつの間に押し倒されたの?! 俺の服の中に手を入れたジュンさんが、乳首をそっとつまむ。 「ひぁっ!ちょ、ちょっと待ってジュンさん!!俺、男は無理!」 「ふうん?お前、おれにキスされて嫌だったか?まだ蕩けた顔してんだけど?」 えっ???嫌・・・じゃなかったかも?? またジュンさんに深いキスをされる。 「ほら、嫌か?」 「嫌、じゃないけど・・・」 「嫌じゃないならやめてやらねぇ。」 ええっ?何??俺が抱かれるの? 「むっ、無理だよ!俺入れられるのとか絶対無理だから!!!」 「じゃあ、入れなきゃいいんだろ?気持ちいい事だけして甘やかしてやるよ。」  そう言ってジュンさんは俺の頭と頬を撫で、顔中に軽いキスを降らせた。 「良い子だ。怖がらなくていい。絶対入れないから。今日は、な。」 ちょっと待って?今日はってどう言う意味だよ! けど、すぐにそんな事を考える余裕はなくなる。 いつの間にか上半身のパーカーとTシャツがめくり上げられ、ジュンさんが俺の片方の乳首に舌を這わす。もう片方の乳首は人差し指でクルクルと捏ねられた。 そのまましばらく執拗に乳首を弄られる。 「はうっ!イヤ、やめて!乳首なんか感じないから!!」 「へぇ?んじゃ何でここが硬くなってんの?」 ジュンさんの手が俺の股間をまさぐる。 ジーンズのボタンを外され、下着越しに俺のモノが掴まれた。 「ほら、何で硬くなってんのか言ってみろよ。」 「んんっ!わ、分かん・・ない・・・」 「気持ちいいから、だろ? よしよし、良い子だ。服脱ごうな? ほらバンザーイ。」 子供をあやすようなジュンさんの声に思わず従ってしまう。 俺はノロノロと手を上げ、パーカーとTシャツが脱がされた。そしてそのままジーンズと下着も引き抜かれ、全裸にされる。 戸惑う俺を横抱きにしてすぐ横にあるベッドに運び、掛け布団を剥いでシーツの上に降ろされる。 ジュンさんも上半身の服を脱いだ。 おでこに軽いキス。そこからジュンさんは唇、頸、と順番にキスをし、俺の両乳首を代わる代わる唇で喰む。 やわやわとした刺激がくすぐったくて、思わず身を捩る。 その瞬間、カリッと乳首に歯を立てられた。 「んあっ!」 「ほら、気持ちいいよな?こっちも先走りでトロトロになって来てるぜ。」 先端から溢れる汁を指に塗り付け滑りを良くし、俺のモノを扱くジュンさん。 俺は何が何だか分からなくなって来た。 「・・・レン。お前、おれのものになれよ。いつでも甘やかしてやるからよ。」 ジュンさんが耳元で囁く。 それはとても甘美な誘惑だった・・・

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