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アスとレンの内緒話〜キョウのお仕置き編(レン)

 「アスラちゃんがあんまり美味しそうに食べるから、俺もスペシャルにしちゃったよ。海老フライは一本だけど。」 「めちゃくちゃ美味しかったよ!」 「それは良かった。いただきます。」 アスラちゃんは可愛い。 ツンデレちゃんだって言われてるけど、俺よりよっぽど素直だよ。 だから、ちゃんと注意しとかなきゃ。 「アスラちゃん、お世辞でも冗談でも姉さんにあんな事言わない方がいいよ。」 「えー?でも俺、本当にランさん好きなんだけど。」 「likeのつもりで言ってもキョウくんは嫌がるでしょ?耳に入ったらお仕置きされるよ?絶対二、三回じゃ済まないよ?」 「んぐっ!」 「分かりすぎるでしょ?しかも普通にはしてくれないよきっと。」 「お仕置き・・怖っ!無理!俺壊れる・・」 「姉さんもさ、わざとキョウくんの前で『この前アスラちゃんに大好きって言われちゃった♡』とか言う人だよ。申し訳ないけど。」 「いっ、言いそう・・」 「だから、迂闊にあんな事言っちゃダメ。本当に親衛隊の子が居たかも知れないし。」 「はい・・・分かった。ごめんなさい。」 「キョウくんいないし、一人が嬉しいのも分かるけどね。」 「そうなんだよ!いくら好きでも四六時中一緒なのはキツい時もあったから、今くらいの距離がちょうど良くて。」 「うん、分かりすぎるくらい分かるけど、そこは絶対に態度に出しちゃダメだよ。あーでもすでに出てるよなー。アスラちゃん分かりやすいからなー。」 「せめて会った時には寂しかったアピールしといた方がいいんじゃない?」 「・・善処します・・・」 多分今日は、一人でここに来てるってだけでキョウくんが拗ねて大変なんじゃないかな? せめて姉さんだけでも止めないと。秋月親子の事、煽りに煽るからなぁ。 アスラちゃんにまでとばっちりが行くのは申し訳ないし。 「・・ねぇレンさん。ジュンさんもそんな感じなの?」 「うーん、俺は気軽に大好きとか言わないけど、もし他の男に好意的な感情持ってるとか知ったらヤリ殺される程の目に遭うかも・・・」 「怖っ!ヤリ殺されるって・・・俺と会ってて大丈夫?」 「アスラちゃんは大丈夫。女の子と会っててもそれ程じゃないんだけどね。俺を抱けそうな男?だと容赦ないんだよ。PAの師匠の事褒めただけでいつもの倍くらいしつこかったし。」 「師匠、もう五十近いんだよ?そこそこカッコ良いけど、俺の中にジュンさん以外の男って選択肢が全くないって何回言っても信用してくれないっていうか・・・」 「うわぁ・・俺の場合は女の子もだわ。仲良くしてたらキョウがヤバい。」 「俺は昔女の子とも付き合ってた事あって、それよりもジュンさんがいいって分かってるけど、アスラちゃんはキョウくんだけしか知らないでしょ?いつか女の子の方がいいって言われるかも?って不安なんだよキョウくん。」 「俺は男とか女とか関係なくキョウが好きなんだけどなぁ。」 「でも気軽に姉さんに『大好き』とか言っちゃうじゃない。」 「ぐうっ!すみません。もう言いません。」 ほんと、素直な良い子なんだよなぁ。 「いらっしゃいませ!あらキョウくん。ねぇねぇ、私今日アスラちゃんに『大好き』って言われちゃった♡」 「「ブハッ!!!」」 俺とアスラちゃんは同時に吹き出した。 ちょっとちょっと姉さん!口止めする暇もなく言ってるし!! キョウくん、来るの早すぎじゃない?? 「あぁ、そうみたいですね。聞きました。」 ってキョウくん?!やっぱり親衛隊の子が居たんだ・・・アスラちゃんが真っ青になってるよ。どうすんのこれ?! うわぁ、いつもに輪をかけた無表情が怖い。当然こっちに来てアスラちゃんの横に座るキョウくん。 「ランさん、コーヒーお願いします。」 「レンさん、アスの相手してくれてありがとう。で、突然で悪いんだけど今日親父泊めてくれない?」 「はっ?別にいいけど・・・」 「親父には連絡済みなんで先に行ってると思うから。」 連絡済みって俺に聞く前に決定してるの?!俺の意志はっ?! まぁジュンさんは喜んでウチに来るだろうけど・・・鍵も持ってるからもう行ってるのかな?てことは・・・ 「アスはウチにお泊まりだよ。アスママにも連絡しておいたからね。」 うわぁ、決定事項。 「えっと・・キョウ?俺今日は自分の部屋でゆっくり本読みたいなぁーとか・・・?」 「それは明日の夜にね。本取りにアスの家に寄ってもいいけど、読む暇はないだろうなぁ。」 怖っ!これお仕置き何時間コースだよっ?何とか穏便に・・軽減する方法・・・ 「は~い!コーヒーお待たせ。アスラちゃん、スペシャルプレート美味しかった?」 「はい、むちゃくちゃ美味しかったです。ありがとうございました。あれホントにプラス百円でいいんですか?」 「いいのよぉ~だってアスラちゃんからは愛をもらったか・ら・ね♡」 煽るな!!姉さんもうヤメテ!!!

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