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第15話

ランチを終えて午後からはバタバタと動き回った。 いつもなら十四時頃、眠たくなるけれどそんな暇もないくらい。 あっという間に夕方になって、気が付けばあと三十分で定時だった。 今日の晩御飯は何にしよう。 昼間はカツ丼を食べたし、夜は魚がいいだろうか。 そう思ってヒロ君にこそこそメッセージを送るとすぐに返事か来た。 どうやら魚で賛成らしい。 刺身が食べたいです。と要望が来たので帰りにスーパーで買って帰ることにする。 あとは何を作ろう。 ヒロ君の家には何の食材があるのか後で確認しなきゃ。 それから……コロッケ食べたくなってきた。 そんなことを考えているとあっという間に時間になった。 するとヒロ君からメッセージが届いた。 彼も残業は無いようなので一緒に帰ることにする。 待ち合わせのロビーに行けば彼は走るようにやってきた。 合流してヒロ君の家に向かい、その途中でスーパーに寄る。 「お刺身何にする?」 「サーモンと鯛がいい」 「じゃあこれでいいかな」 「うん」 鮮魚コーナーでプラプラした後、彼と相談してコロッケを作ることにしてその材料を買って家に帰った。 ■ 「お邪魔します」 「ただいまぁ」 手を洗ってすぐキッチンへ。 先に料理を作って食べて、夜はゆっくり過ごしたい。 「手伝えることある?」 「んー……後で頼むかも。疲れたでしょ?休んでていいよ」 「それは蒼太もだと思うけど……」 「そうだ。シャワー浴びてきたら?」 「あ、そっか。お風呂の準備してくる!ちゃんとお湯沸かすからさ、後で二人で入ろ?」 「うん」 彼はそう言ってお風呂の掃除をしに浴室へ。 黙々と料理を進めて、できあがった物をテーブルに並べる。 「やばい。すっごいいい匂いする」 「ね、早く食べよ。美味しいので来た気がするから!」 「蒼太の作るご飯はいつも美味しいよ」 「ありがとう」 席に着いて手を合わせる。 いただきますと言い箸を持って、揚げたてのサクサクコロッケに齧り付いた。

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