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第24話
「ちょっと、休憩」
「え……始まってないのに休憩?」
「だって、ヒロ君が、ち、……ちんちん、舐める、から……気持ちよすぎて……っ」
息を整えようにもペースが速くて追いつかない。
ヒロ君の手を取って強く握り、「お願い」と言えば、彼はゴクッと大きく喉を鳴らして頷いた。
「ごめん、なんか俺、一人でテンション上がっちゃって」
僕の胸に倒れ込んできた彼の頭を撫でる。
「ううん、あの、嬉しいよ。求めてもらえるのは、嬉しい。」
「……辛くない?」
「大丈夫」
チラッと見上げてきた彼の額にそっとキスをすると、安心したのか、小さく口角を上げる。
僕の呼吸も落ち着いて、そろそろ……と思いながら、軽くヒロ君のそこを膝で刺激する。
「んっ!」
「続き、したいな」
ガバッと起き上がった彼に驚いた後、あまりの勢いの良さにゲラゲラ笑う僕に彼はムッとして、むちゅっと下手くそな押し付けるだけのキスをしてくる。
「んぶっ!」
足を開かされ、また後孔に触れられ、少し緊張しながら体の力を抜いた。
繰り返しキスをしながら、時折胸やペニスを撫でられて口から声が漏れてしまう。
指が中に入ってきて、僕の感じるところを彼が的確に触るから、ペニスは先走りでどんどん濡れていく。
「ぁっ、は、きもち、そこ、好きっん、ぁ、うぅ……っ」
「気持ちいいね。もうトロトロ」
オメガの本能なのか、後孔も濡れて、好きな人に……それもアルファで、運命の人に触られるとこんなにも体が反応するらしい。
「はぁ、もう欲しい……っ、ヒロ君……っ」
「まだだめ。もうちょっと我慢して」
「うぁ、あー……ぁ、中、イキそ」
体にグッと力が入って背中が反れた。
頭の中はフワフワしていて、強く閉じた目から涙が溢れる。
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