25 / 143
第25話
深い絶頂の後、ヒロ君が何度もキスをしてくるけど上手く応えられずに、されるがままになる。
ぼんやりしていると、彼に頬をペチペチ叩かれた。
「挿れるよ」
「ぁ……」
ピトっと宛てがわれる熱。
腰を掴む彼の手に手を重ねる。
グッと握ると腰が押し進められて、中に大きな質量が入ってくる。
「ん、う、うぅ、あぁっ!」
「っは、あっつ……」
半分くらい入ったところで、幸福感を感じて頭の中がフワフワになる。
ヒロ君に手を伸ばせば背中を屈めて近くに来てくれる。
彼の首に腕を回し引き寄せてキスをすると、ヒロ君は柔らかくけれど少し余裕のない様子で微笑んで、先端が奥に当たるまで挿入された。
「んゔ……っ」
「ごめ、苦しい……?」
思わず潰れたような声が出た。
回らない頭で『大丈夫』を伝えようと、また彼を引き寄せキスをする。
「あー、やばい、蒼太可愛すぎ……」
「んっ、ぁ、おっきくなった……!」
そう言うと奥をぐーっと押し潰すように刺激される。
そのまま先端で撫でるように腰を押し付けられて、声が出せないまま中で絶頂した。
彼を強く抱き締めたまま背中を反らし、わけも分からないまま細かく震える。
暫くして思い出したかのように息を吐き出し、腕から力を抜いた。
「ぉ、あ……」
「っは、奥でイッちゃったの?」
「あっ、ぁ、だめ、今やだっ、ぁ、ん、うぅ……っ」
コツコツとゆっくりした動きで奥を突かれる。
嫌だと首を触れば今度は浅い所を。
逃げようとすると手を取られ引かれる。ヒロ君は普段は優しいのにこういう時は意地悪だ。
ともだちにシェアしよう!