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第38話
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ヒロ君はお昼ご飯を食べると帰って行った。
というのも、僕が部屋の掃除をしたいから今日は帰ってとお願いしたからだ。
部屋を片付けたら心も落ち着くはず。
気持ちの整理整頓も大切。
一人になった部屋は音が消えて寂しいけれど、その寂しさをかき消すように掃除機を当てて、床の拭き掃除もした。
夢中になって隅々まで掃除をすると胸がスッキリして、気持ちがいい。
もうすっかり日が傾いて、ご飯を作らないととキッチンに向かう。
冷蔵庫を開けると冷ご飯が残っていた。
どうせ一人だし、これでオムライスだけでも作ればいいか。
「んー……面倒」
結局温めたご飯に卵を割って出汁をかけ、ただ混ぜて食べた。
食べた後はお風呂に入って、のんびり過ごす。
特に何をする訳でもなくぼんやりしていると、スマートフォンが音を立てた。
画面を見ればヒロ君からのメッセージが届いていて、どうやら宇垣さんとの食事は明日行くことになったのだとか。
仕事終わりにそのまま夜ご飯に行くらしい。
『わかったよ』と返事をしてベッドにスマートフォンを投げた。
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