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7月6日 先輩からのアドバイス

家についてすぐに、少しぬるめのシャワーを浴びる。 はぁぁ。やっちゃった。 駄目だってことはわかってる。わかってるんだけどーーー・・・・・・。 俺はひろとくんの担任で小泉さんはひろとくんの保護者で、けれど俺はそんな小泉さんを好きになってしまって、小泉さんは俺の立場とか園の規則とか気にしてくれていてーーー・・・・・・。 恋人関係にならなくてもそういった行為ができないわけじゃないけれど。 けれどそっちのがどう考えてもマズイ。 俺も小泉さんも両想いなのは間違いなくて、でもひろとくんが在園中はバレたらクビ、かなあ? そもそも保育園にはゲイだってことも言ってないし。 10時半ーーー。 身支度などをして保育園へ向かう。 「おはようございます。」 「おはよう、尚弥先生。」 「雅人先生、今日って七夕飾りをホールに飾り付けるんですよね。」 「そ。毎年のことだけど、うちの保育園は男手少ないから今から、笹飾れる?」 「はい、大丈夫ですよ。」 雅人先生は偶然再会した地元の先輩。 この人は俺がゲイだってのも知ってる。 ホールに飾る笹を4本、ホールに持っていく。毎年ありがたいことに近所の方が譲ってくれるらしい。 これに短冊とか作った飾りをつけていくから、倒れないようしっかりと土台を作る。 「尚弥。お前さ、今日何かあった?」 ホールに二人しかいないからか、雅人先生が昔のような口調で声をかける。 「え?何もないですけど・・・・・・?」 「うーん、そうかあ?いつもはもっとテンション高い気がする。今日は静かだし。悩みごと?」 雅人先生は昔から人の感情に敏感というか、何も言ってないのに察してくれるところがある。 「・・・・・・あの、実は俺・・・クラスの保護者の方の一人と特別に仲良くなってしまって・・・・・・規則があるのは、わかってるんですけど・・・・・・その、クビ覚悟でいいますけど、その人と恋愛的な関わりがあって、」 「あー、お前の言う保護者ってもしかして、小泉さん?」 察し能力高すぎてびっくりするから! どうしてバレたんだろ・・・・・・。

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