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7月7日 囚われの姫と迎えに来た王子

16時ーーーー。 少しずつお迎えがやって来る。 「なおやせーんせっ!きょうもたたかいごっこしよー!」 数人の男の子たちが昨日同様に戦いごっこに誘ってくる。何か昨日よりヒーロー役が増えてる気がするんだけど!? 「なおやせんせいは、なにやくなのかな?」 まあ恐らく悪役で間違いないんだけど。 「せんせいは、きょうはこれつけてね。」 頭に乗せられたのを触って確認してみると・・・・・・。 「ぷっ。」 近くにいる愛子先生が我慢しきれなかったかのように吹き出す。 「なおやせんせいは、あくのおやだまにつかまったおひめさまのやくね!」 「えっ!?なおやせんせいがおひめさまなの?」 「そうだよ!わるいやつをたおしてからむかえにいくから、そこでまってて!」 何だかよくわからないけれど、お姫様役の俺は園児たちが怪我をしないようにハラハラしながら見守っていた。 「よし!あくのおやだまはたおした。ひめをむかえにいくぞ!」 どうやら、ひろとくんがリーダーでおひめさまをおむかえにくる王子的役割らしい。 そこに、騎士みたいな役が二人いる。 どんな設定なの、これは。戦隊ごっこのはずが中々面白い発想でやっぱり子供ってすごいなあって思う。 「ひめ!いまからぼくがむかえに、」 「お迎えに来ました。小泉です。」 まさに囚われのお姫様を迎えに来ようとした、王子役のひろとくんとタイミング良くお迎えに来た小泉さんの声が重なる。 「尚弥先生。今日は・・・・・・お姫様ですか?」 口元に手を当ててるけど、絶対に笑ってるよね!?

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