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第3話:『良いぞもっとやれ』

「お前らこれ以上喚いたら順番に犯すぞ」「うわぁ、楽しそう。監査委員メンバーで輪姦ですかぁ」 水を打ったように静まり返る。 出席していた二人の監査委員、一年の相川と二年の仁科だ。 「後で来いよ。可愛がってやるよ」「逃げないでくださいよぉ?先輩方」 内容は下品だが監査委員二人に、尊敬のまなざしを向ける委員会メンバーたち。 朝比奈は目を丸くしまじまじと監査委員二人を見ている。 何を言われたのか理解しきれていないのだろう。 「俺一之瀬先輩が良いなぁ」 相川が頬杖をつき一之瀬をうっとりと見つめる。 「剥けてから出直してこい童貞野郎」 「あぁ、マジ泣かしてぇ」 「バカが。泣くのはお前だ」 「そう言う所たまんない。マジフル勃起もんだぜ」 一之瀬相手に舌なめずりしそうな笑顔を見せる相川が怖い。 皆尊敬の眼差しから恐怖の眼差しへと変わり始める。 そうだった。 監査メンバーは鬼畜揃いで有名なのだ。 五十嵐だけが胸をときめかしていた何この人素敵。 「勃ってもせいぜいポークビッツだろうが。一年坊」 「あー、言いましたね。監査委員の先輩方とセックスリレーして一之瀬先輩妊娠させますから。俺がトップランナーとアンカーします」 「止せ。それ以上は何も言うな。汚らわしい。大体、一之瀬相手に正気か貴様。」 顔色一つ変えない一之瀬と違い、朝比奈の方は吐きそうな顔をしている。 「あー、朝比奈先輩妬かないで。」 「朝比奈、お前は俺と他の監査メンバーでたっぷり可愛がってやるから安心しろ」 相川と仁科のセリフに一之瀬の言葉が続く。 「朝比奈、お前輪姦だとよ」 「まて、何を言ってるんだ。それ以前に、なぜ風紀はふしだらな監査委員を取り締まらなかったんだ?お得意のサボりか」 「汚物処理は美化環境委員の仕事だろうが。そっちこそ、サボりか?」 珍しく喧嘩腰ではない二人に五十嵐はほうっと溜息をつく。 相川がパンッと手を叩いた。 「おっし。二人とも監査委員専用の公衆肉便所にしちゃいますからねー。」 「口臭ニク便所とは何だ?」 「朝比奈、勉強の為一回輪姦されてこい」 「俺はあんな汚物に教えを乞わなくては成らない程成績は悪くない。むしろ優秀だ。」 「…朝比奈、遠慮せず色々教えてもらえ。」 「好きな体位やリクエストがあれば聞きますよ?」 相川が歯を剥いて笑う。 可愛いとも思える容姿だがどこか肉食獣を思わせた。 「黙れ一年坊。テメェのケツ穴にリンゴ酢流し込むぞ。」 一之瀬は眉ひとつ動かさず気怠そうに応じる。

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