11 / 14
第11話:『最高のエロ画像とは、たこ足配線である』
「臭そうです。気持ち悪い。何故貴方たちはこんなもので勃起できるのでしょうか。たこ足配線画像の方が淫らで素敵です。穴と言う穴にプラグを差し込まれ絡み合うコード程卑猥なものはありません。」
無修正の写真に写されたぶにぶにと柔らかい肉芽は二次元と違い形も色も何もかもが歪だ。
やはり女は二次元に限る。五十嵐は再確認するようにうんうんと頷く。
「えええ!!ちょ!本当は興奮してんだろ。」
「興奮のあまり口ではそんな事と言ってるんじゃね?」
「本当は勃ってんだろ。てれんな!男は皆女の裸みりゃテントはっちゃうんだって」
「プラグに抜き差しされる壁に嵌めこまれた無抵抗なコンセントの方が興奮できる。コンセントとプラグの関係ってただれてますよね」
春日に上腕をつかまれ勢いよく引かれる。半ば強引に起立させられた五十嵐のスラックスに兄崎は手を這わさせる。流れるような連係プレイだ。五十嵐は兄崎の手の甲を抓った。
「いててて。痛い痛い」
「こんなので、僕の何が反応すると?」
「まさか、FUNOU」
「誰が不能ですか。失礼な」
確かに全く反応していなかった。
五十嵐の下半身はこれっぽっちも反応していなかった。
「ねぇねぇ五十嵐は高校一年生だよね。性的なことにも興味があるお年頃だよね」
フレデリックと兄崎がなぜか焦ったようにしゃべる。
汗ばんだ手でページを捲るからページがわずかに波打ってる。
五十嵐は冷ややかな視線を落とす。
黒いスーツ姿は秘書のつもりで、隣のページはナースという設定なのだろう。タイトルの「エッチな診察室」と書かれているとおり、診察台で女があられもない姿をしている。ワンピース型の白衣のスカートを大胆にまくり上げ、ガータベルトとストッキング姿の女の股間はクスコで広げられている。女は恥じらいと苦悶の表情を浮かべてある。サディストが好みそうな写真だ。
ともだちにシェアしよう!