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第21話

「うあ、ぅっひくっ」 体奥の異物感が膨れ上がる。 半勃ちで放置された前が苦しい、イきたくてもイけず先走りをぬめらせ急角度で反り返る。 後ろへの刺激だけでは達せない、イき方がわからない。肛門は排泄器官だ、本来出す所であって挿れる場所じゃない。絶対に何かが間違っているという邪悪な感覚に支配され、背筋が引き攣る。 背後でまた薄紙が開く音…… 包装紙を解いたビーが、可憐な唇で飴玉にキスをする。 「ほら、二つ目」 まるく艶やかな飴玉を人さし指と親指で摘まみ上げる。 恐怖で喉が鳴る。 二個目?アレで終わりじゃないのか。 肘で這いずって逃げるピジョンの首に麻縄が絡み付く。 「いやだ……もう入らな、い゛ッ」 ささくれた縄が皮膚を擦って痛い、首が締まって息苦しい。 ピジョンは縄をひっかいて暴れる、縄と首の間にどうにか指をねじこんで僅かな隙を作る。辛うじて息の通り道を確保するも、窒息の苦しみから完全には逃れられない。酸欠で頭が朦朧、思考が拡散していく。コレは拷問だ。悪戯に見せかけた拷問。 ビーがくすくすと愛らしく微笑んで飴玉を含む。 真っ赤な舌にのった飴玉が妙に淫靡でなまめかしい。右に左に舌の上で転がし、頬を膨らませる。 「おねがいやめて、なんでも言うこと聞くから……ッ、無茶だそこは挿れるところじゃない、汚いよ!もう気が済んだろ縄をほどいてうちに帰せよ……!」 「あらツレないのね、お兄さんのほうからビーのおうちに遊びにきたんじゃない」 「お前のねぐらなんて知らなかった、知ってたら金輪際近寄るもんか!」 「残念、嫌われちゃった」 おどけて肩を竦めるビー。セリフとは裏腹に一切こたえてない。 琥珀の目が嗜虐の悦びに蕩け、病的に白い頬が仄かに赤らむ。 空腹の女王蜂にとって、ピジョンの痴態はごちそうだ。 ピジョンは恥も外聞もかなぐり捨て嗚咽する、泥にまみれた全裸で啜り泣く。 剥き出しの尻を突き上げ、よってたかってコヨーテに組み伏せられた彼には、ビーの気まぐれに期待し命乞いする以外の選択肢がない。 どうしてこんな目にあうんだ? 俺が何をした? ただスワローをさがしにきただけじゃないか、アイツなんかほっときゃよかった疫病神め。 「あなたも食べる?」 「いっ、」 ビーが口から飴玉をとりだす。 透明な唾液に濡れ光るソレは一層淫靡に見える。 ビーは粘着の糸引く飴玉を摘まみ、見せ付けるようにピジョンの顔の前にもっていく。 近付けては遠のけ、遠のけてはまた近付け、怯えきって瞬きもできないピジョンを気が済むまでおちょくってから彼の唇に押し付ける。 間接キスだ。 ピジョンは弱弱しく、次第に力強く首を振って拒む。 だがコヨーテに手足を押さえられ抵抗できない。唇に飴玉があたる。 唇が捲れ、隙間に異物が侵入していく。 「ンぐっ!」 胃袋が痙攣。反射的に嘔吐しかけ、ビーに顎を閉ざされる。 「ビーがあげた飴玉、よく味わってね。お口の中でクチャクチャして丁寧に唾液を塗すのよ」 片手でピジョンの頭を押さえ、反対の手で下顎を掴んでねぶらせる。 外見はたかだか七歳程度、華奢な少女の細腕だ。全力を出せばはねのけられた。 ピジョンが万全の状態ならそれも可能だった。 彼が全裸にひん剥かれておらず、尻に飴玉を突っ込まれておらず、コヨーテにたかられていなければの話だ。首には動きを制限する麻縄も掛かっている。 「ぐ……」 ピジョンは言われた通りにする。 他にどうしようもない。逆らえばまたコヨーテが殺される。 ビーの命令通り、彼女の機嫌を損ねぬよう丁寧に舌を絡め、ねぶり、唾液をまぶしていく。 甘ったるい。ストロベリー……思い出の味だ。死にたい。それは言いすぎた。けれども死にたいほど惨めだ。 逆流する唾液に噎せる。突っ伏して激しく咳き込む。ビーがピジョンの口に指を突っ込み、潤んだ粘膜をいやらしくかきまぜる。 ちゅぽんと間の抜けた音をたて、唾液の糸と繋がった飴玉が抜かれる。 「お上手ね、やればできるじゃない。お兄さんの口の中でねっとり溶けて、もうこんなにドロドロよ」 「けほけほっ……」 口内から飴がとりのぞかれ安堵するも束の間、ビーが再び背後へ回り、はしゃいだ声を上げる。 「こっちにも食べさせてあげましょ」 「~~~~~~~ッ!!」 声にならない絶叫が炸裂。 ビーとピジョンの唾液に塗れたモノが、最前まで自分の口の中で温められていたモノが、既に一個目を受け入れた孔へねじこまれていく。 極限まで目を剥く、叫ぶ、暴れる、一個でもキツいのに二個目がもたらす圧迫感は酷く胃袋が固くしこって下肢がビクビクはねる、唾液を潤滑剤にした飴玉が中を進んでいく。 物凄く気持ち悪い、排泄の欲求が高まって内股がわななく、でもそれだけじゃない、絶え間なく襲う激痛の中から違う感覚が芽吹き始めている。 尻で感じるなんて嘘だ、俺はそんな淫乱じゃない、まだスワローさえ挿れてないのに…… 「ぅあっ、ふぅうッあぅ」 こみ上げる喘ぎを噛み殺す、キツく目を瞑って激痛と快感の荒波をやりすごす、瞼裏の闇にボンヤリと面影が浮かぶ、スワローが俺の上に跨って動いてる、アイツの指、アイツの顔、アイツにされてると思い込め。 俺の気持ちいい場所、体の裏も表も全部開発し尽くした憎たらしい指遣い…… 「や、スワロー、ぅあっ、ひぅ」 コレがスワローの指なら?きっと耐えられる、痛くても気持ち悪くても最後まで耐えきってみせる。 アイツの指は最後には必ず俺を気持ちよくさせてくれるから。 もっと乱暴に突いてほしい。 もっとたくさんきてほしい。 ビクビクと尻が震える。ビクビクと背筋が撓う。 飴玉の抽挿にスワローの指がだぶり、物欲しげに腰が上擦る。 飴玉なんかじゃ物足りない、お前がほしい、もっと奥にぶちこんでほしい。欲しいところに届かないのがもどかしい、腹の奥で熱く疼いてしかたない、詰めこまれた飴玉がコリコリ粘膜を擦って前立腺を開発する。 「ふぁ、あっあ」 興奮してる?おかしい、へんだ、こんなの絶対間違ってる。ビーの唾液が絡んだ飴玉を口にしてから、いやもっと前、彼女の匂いを嗅いでから何かが変だ。 理性が一枚一枚剥げ落ちて、本能が剥き出しになる。 前が完全に勃ち上がり、粘度の増した体液が滴り落ちる。 ペニスが泣いてる。 「スワロー、ぅくっ、スワロー、痛っ、イきた」 飴玉が奥までコリコリ当たる。ピジョンは耳まで赤くして息を荒げ、それを悟られないよう俯く。 バックで犯されてる? お願いすれば聞いてくれるのか。 いじわるせずにイかせてくれるのか。 めちゃくちゃに前をしごきたてて。めちゃくちゃに後ろに突っ込んで。俺のことめちゃくちゃにして。 腰がまた一段上擦り、膝が自ずと開く。 繊細な猫っ毛が額に纏わり付き、汗と涎に塗れた顔に、苦痛と快楽が溶け混ざった虚ろな表情が浮かぶ。 目の焦点はトロンと濁り、半開きの唇から湿った吐息が漏れる。 「もっ、奥……キツっ……」 はー、はーと息をする。 じらすなよ。さっさと入れろ。いやすぐに抜け。イきたいイけないイきたくないイっちゃだめだ。 突っ込まれては引っこ抜かれ、突っ込まれては引っこ抜かれのくり返しで頭がおかしくなりそうだ。 「楽しんでくれて嬉しいわ。三個目のプレゼントよ」 「あぁああああッ!?」 「ちょっとだけ苦しそうね?お腹パンパン。最後のは入りきらずに出てきちゃった」 ビーの声が意識の水面下で奇妙に撓んで響く。 彼女の唇から抜かれた飴玉が、緩んだ孔をグッと押し広げる。 瞼の裏で火花が爆ぜる。合計三個、尻に飴玉を詰め込まれた。ピジョン自身は使用経験など皆無だが、形といい感触といい、それはアナルパールによく似ている。 「ぅあっ、ひぅうッ、あふっ」 ビーが孔から顔を出した飴を突付く。 自分は今、小さい女の子に犯されている。異物を使って……食べ物を使って。息を吸って吐く、それだけの行為が激痛を伴う。ぱくつく孔が貪欲に飴を咥え込み、襞のうねりが漣のように全身へと広がっていく。体の中に性感帯があるなんて知らなかった。まるでピンボールだ。昔スワローと遊んだ……俺は今、自分の身体でピンボールをしてるんだ。 「ッは……!」 玉を弾かれると奥まで震える。 前立腺がしこり、射精を伴わない疑似的な絶頂が限りなく永遠に近く引き延ばされる。 「前……いじってあげましょうか?」 「あッ、あぅ」 耳裏に吐息を吹き込まれる、たったそれだけの刺激で射精しそうだ。 ビーの囁きに指摘され初めて、辛抱たまらず腰を揺すっていたことに気付く。 使えない手の代わりにペニスを地面に擦り付け、「スワロー、んッ、スワロー」とうわごとを呟く。 息苦しさが別のものに取って代わり、全身の孔という孔が狂おしく疼いてしかたない。 いっそ死んだほうがいい、いますぐ蒸発したい。感じてない。感じちゃいけない。 「なん、で、操らないんだ」 理性を消し飛ばしたい。 意識を吹っ飛ばしたい。 そうすればラクになれる、尻で快感を貪れる。 もうこれ以上わけもわからず恥ずかしいことを口走って自分を憎まずにすむ。 「コヨーテにしたみたく……身体をのっとって、好きにすりゃいいじゃないか……!俺の意志なんか無視して、オモチャにして、それがお前のやりくちだろ!中途半端はやめろよ!」 こんなの俺じゃない。違う。頭が朦朧とする。ビーが引っ張るたび麻縄が首に食い込み、息を上手く吸えないせいだ。そのせいで一層強烈な快感が持続する。 少しでも身じろぐと尻の中の飴玉が位置を変え、いい所に当たる。 掻きだしたい。吐きだしたい。できたら苦労しない。肌が火照り体が疼く。 ビーが人さし指で顎を支え、不思議そうに小首を傾げる。 「もう飽きたのよ、それ」 どこからか蜂の羽音が響く、ビーの初登場時にも聞こえていた音だ。 遠く近く、近く遠く……酩酊を誘う独特の音。 ビーのスカートがフワリと膨らむ。 エレガントな曲線を描いて舞うスカートの奥から、スラリと足が伸びる。 「ビーね、お兄さんのこと気に入っちゃった。特別にヒミツを教えてあげる」 「秘密……?」 「ビーのお腹にはね、蜂さんがいるの」 下腹部に片手をのせ、やさしくなでる。 「ここに蜂の巣があるの」 そこはちょうど子宮の上だ。 「……ハチミツ作ってくれるの?」 「ふふ、そうね、ビーのおしっこがハチミツだったらよかったのにね。そしたらお兄さんにたーっぷり飲ませてあげたのに」 「|女王蜂《ハニービー》、改め|女王蜂のおしっこ《ハニーピー》……」 ビーの言動は常軌を逸してる。 眼前の少女に得体の知れない恐怖が募りゆく。 第二次性徴すら訪れてないだろう幼い少女の言葉は、悪い冗談かさもなくば妄言の類としか思えない。 「そうだ、いいこと思いついちゃった」 ビーが無邪気に言い、驚くべき行動にでる。耳をくすぐる衣擦れの音。全裸で這い蹲るピジョンの前に立ち塞がり、スカートをたくしあげパンティーを脱ぐ。 「なにしてるんだ!?」 ピジョンの声は悲鳴に近い。ビーの行動がまったく読めない。パンティーを足首まで引きずりおろし、まだ恥毛すら生えてない陰部を惜しげもなくさらけだしたビーが、ピジョンの顔を大胆に跨ぐ。 「ビーのハチミツ、飲ませてあげる」 大陰唇の形すらハッキリしない未熟な女性器。 愛らしいピンクの蕾は固く閉じ、上部にちょこんと豆粒が付いている。 生温かい性器を顔に擦り付けられピジョンは混乱する。 生まれて初めて間近で見る、女の子のヴァギナ。 「や、だ……」 「自分だけ気持ちよくなっておしまいじゃダメでしょ?ビーのことも気持ちよくしてちょうだいな」 「そんなことできない、したことない、やりかたなんて知らない!」 「教えてあげる」 「君はまだ子供だろ、小さい子とできるもんか!」 「いい人ね、お兄さん」 「悪ふざけもいい加減にしろよ、こんなことして何になるんだ、傷付けたきゃ好きにしろよ、でもコレは……俺は変態じゃない、小さい子にそんな不潔なことできないよ」 「受胎の実験よ?ビーのヴィクテムは知ってるでしょ?」 『子宮、または卵子。ただし健康な状態でのみ有効』 「それとも……ビーが普通の子と違うからシたくない?」 背中が岩肌に激突、追い詰められる。 ビーが一歩、また一歩と詰め寄る。 両手でスカートをたくしあげ、すべらかな股間をさらし、それをピジョンの顔へ持っていく。 「飴玉とおなじ。舌を使えばいいの。鼻を使って転がすの」 「近付くな、離れろ……正気じゃない、狂ってる」 生温かい湿りけ。かすかにおしっこくさい。溶けたバターの匂いだ。 ビーがゆっくりと顔に被さる。ピジョンの肩に膝をかけ、彼の髪を掴み、奉仕を強制する。 「あン」 ビーはピジョンを使ってマスターベーションを開始する。 よじのぼり、這い上がり、淫乱に腰をくねらせる。 ピジョンは固く目を閉じる、異物を拒んで唇を噛み締める、だがそれも長くはもたない。 少女の股から滴る分泌液で、顔中てらてら濡れ光る。 「ああっあうっ」 無我夢中でクリトリスを吸い搾り包皮を剥く。 ぷっくり腫れた肉豆を鼻の頭で転がすと一際甲高い嬌声が上がる。 「ふあっ、あァん」 ピジョンの意志じゃない、マスターベーションの手伝いなど断じてしたくない。 少女は彼の手綱を引いてクンニを命じる。 鼻の頭でクリトリスを転がし、揉み潰し、捏ね回す。 唇で不器用に吸い付き、舌でクチュクチュかきまぜ、入口に浅く突っ込む。 「あっあっああっ!」 ピジョンの上で女王蜂が乱れる。 うっすら開いた唇から官能の吐息が漏れる。恍惚と潤んだ目、陶然とした表情…… 上気した顔に淫蕩な笑みが溶け広がる。 サーモンピンクに芽吹いたクリトリスが卑猥だ。 まだ幼い肉を掻き分け開花させる背徳感と罪悪感が目尻を湿し、しとどに濡れそぼり堕ちていく。 「あぐ、ふぐぅ」 「いいわよ、すごくいい。お兄さんの舌、気持ちいい……」 細い指が髪を通り、戯れに梳かす。 「あふ……」 鼻の頭で突き上げ、上下の唇でユルユルとはみ、窄めた舌で陰唇をくりかえしなぞる。 許して、助けて。頭が真っ白だ。神様は相変わらずそっぽを向いてる。ピジョンの嗜好は健全だ。同年代に迫られるならまだしも、どう頑張っても幼女を性欲の対象として見れず、身体が心を裏切る嫌悪感ばかりが募っていく。 女王蜂からあふれる蜜が睫毛を湿し、仰け反る口へとながれこむ。 「はふ、んふ。もっと上よ」 ビーがはしたなく喘ぎ、ぬかるんだ股をピジョンの顔で擦り立てる。 内股でキツく締め付け、まどろっこしい舌の動きに合わせ、激しく腰を揺すり立てる。 熱く潤んだ粘膜に顔を埋め、高まる一方の喘ぎ声を聞きながら、ピジョンは自分に起きている現実を全否定する。 「んぐ、かあさ、すわ、ろ」 うちに帰りたい。家族のところへ帰して。 鼓膜の裏側で蜂の羽音が膨らみ、ピジョンの目からだんだんと意志の光が消えていく。 「あァッ―……!」 女王蜂が絶頂する。 ビーがピジョンの首ったまにかじり付き、不規則に痙攣する内腿でおもいっきり締め付ける。彼の頭をかき抱き、ビクビクと爪先立って背を撓らせ、蜜の滴る股をパンティーにしまいこむ。 「はあっ、はあっ……」 「ビーの蜜は甘いでしょうお兄さん。みんな褒めてくれたのよ、完璧な成功例だって」 虚ろに独りごちるビー。快楽の余韻に浸りきり、その目はどこか遠くを見ている。 みんなってだれだ? だれがこの子に教えたんだ? 一通り遊んで満足したのか、漸く彼から離れたビーがコヨーテをけしかける。 「!?ひっ、や、あっちいけ!」 コヨーテが執拗に尻を狙う。 競うようにピジョンに群がり、その尻穴を熱い舌でなめまわす。 「飴玉がほしいのね。早いもの勝ちよ?」 ピジョンの体温で溶けかけた飴玉を狙い、コヨーテの舌が孔をほじる。 ビーはそれを笑って見ている。 「ふあっ、やふ、そこっや、熱ッ……離れろって言ってんだろ、人の言葉がわからないのかよ!?こんなの食ったら腹壊すぞ、俺なんかうまくないぞ!!」 当たり前だ、動物に言葉が通じるはずない。 ピジョンは両手を突っ張ってコヨーテをおしのける、一匹がピジョンの股ぐらと会陰をべちょべちょ舐めまわす、ざらついた舌が裸の足裏と指の股のあいだを捏ね回す、全身くすぐり責めされて泣き笑いとしゃっくりが止まらない、くりかえし突っ込まれる舌のせいで飴玉が激しく動き回る。 「ッくぅ……」 ヤバい。本格的にマズい。下腹を押さえて逃げるピジョンを追うコヨーテ、とうとう腰砕けにへたりこんでその場に突っ伏す、前立腺への刺激で切なく勃起したペニス……おもいっきりしごきたて、さっさとイッてしまいたい。まず飴玉を掻きだすのが先?どっちだ。正しい判断がわからない。 「お腹が痛いの?」 顔を上げる。正面にビーがいた。 大量の脂汗に塗れ、苦痛と快楽に喘ぐピジョンの顔を手挟み、耳元で囁く。 「手伝ってあげる」 やめろ! 止める暇もない。 ビーがピジョンの腹を蹴る。 「ッあが…………!!」 凄まじい衝撃が突き抜ける。 腹を強く圧迫され、飴玉がずるりと動く。 力んだ一瞬のちに下肢がぐったり弛緩、マゾヒスティックな快感が脳天まで一気に貫く。張り詰めた膀胱が弛み、股間に生温かい水たまりが広がっていく。 「あら……粗相しちゃったのね。汚い」 ビーが上品に眉をひそめ、慌てて靴をどける。サディスティックな軽蔑の表情。 放尿は長く途切れなく続く。 萎えたペニスから間欠的に白濁が飛び、失禁と射精が同時に起きたことが絶望に麻痺した心に沁みていく。 尻にはまだ飴玉が挿入されたまま、前立腺をグリグリ揉みこんでいるが、もうよがる気力と体力もない。 「ふあっ……あっ、あっあっ」 その時だ。スワローの声が聞こえたのは。

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