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第五章 告白

 入浴を済ませ、夕食を食べ。  楽しいお喋りをして、そろそろ眠る時刻になってきた。 「パジャマ、ぶかぶかだぁ」 「私の替えのもので、ごめん」  要のパジャマを借りて、宇実はふと思った。 (そういえば、僕はどこで寝るんだろう)  そんな宇実に、要はにっこり微笑んでいる。  自分の寝室の、広いベッドをぽんぽんと叩いて。  すでに横になった体の隣を、叩いて。 「ぼ、僕。要さんの隣で、寝るの?」 「そうだよ」  ぽっ、とバスルームで見た要の裸を思い出し、赤くなる宇実だ。 (まさか、僕のことそのまま食べちゃったりは、しないよね!?)  そろりとベッドに上がる宇実に、要はすまなさそうな声をかける。 「ゲストルーム、おもてなしの準備をしてなかったんだ。ごめん」 「い、いやぁ。別に、いいよ」  平常心、平常心。  緊張したまま、宇実は要の隣に丸くなった。

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