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第八章・5

「ああ……」  密やかな宇実の声が、寝室にこぼれる。  要の耳はそれを拾い、身を火照らせる。 「要さん、僕。僕、もう、ダメかも……!」 「出そう?」  低い要のささやきは、宇実の引き金になった。 「……ッう! あぁあ!」  震え、宇実は精を吐いた。  はぁはぁと息を荒げ、細かくわななく宇実は扇情的だ。  要はひくりと喉を動かし、彼の体内から指を抜いた。 「宇実、大丈夫? ……中に挿れても、いい?」 「要さん、来て」  恥じらいながら眼差しを寄こす宇実に、ぞくりとくる。  要は初めて味わう興奮に、困惑した。 (こんなに昂ったことは、これまでに無いな)  我を忘れてしまう心地だ。  それでも要は、宇実の体をいたわることを見失ってはいなかった。  ゆっくりと、静かに慎重に、腰を進めた。 「あ、うぅ、う」 「痛くない?」 「大丈夫。すごく、素敵だよ」  オメガの愛液で潤った宇実の体は、大きく長い要のペニスを受け入れた。 「要さん、僕。僕たち、一つに……」 「ああ。一つになれた」  宇実の胸も、要の心も、歓びに満たされた。

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