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第16話 寝室へ

俺は腰を抱かれ、覚束ない足取りで寝室へ誘われた。 「ついでにシャワーを浴びよう」と言われ、何故か二人で浴室に入り「ついでに尻の中も」洗われてしまった。 これはまさか…と思ったが、「慣らすだけだよ」と言われたのでその場は深く考えない事にした。 ベッドサイドに腰かける高見さんの隣に座る。 太ももに手を置かれ、見上げると間近に顔かあった。 軽く触れるキス。 シャツに手をかけられ、脱がされ、押し倒された。 高見さんもシャツを脱ぐ。 精悍で締まった体。 筋肉の隆起が彫刻作品のようで美しいと思った。 キスをされ、節くれだった大きな掌で体を弄られる。 少しだけ、いつもより性急な手つきだ。 余裕がないのかもしれない。 それは俺もなのだが。 首筋を吸われながら、ズボンとパンツを下ろされる。 高見さんの唇は俺の鎖骨をしゃぶり、胸、鳩尾、へそ下へと降りていき。 びくっ。 俺のチンコを舐めた。 驚いて上体を浮かす。 高見さんはそのまま、俺のチンコをしゃぶりだした。 ちゅぱっ、じゅるっ、ずちゅっ 「う、あっ♡」 舌の腹でアイスバーのように這わせたり、顔を上下にして卑猥な水音をたてながら俺のチンコを追い立てる。 じゅぽっ、じゅぱっ 片手は恥骨や下半身を這い、やがて俺の尻の穴に触れた。 「んっ♡」 びっくりして腰を浮かす。 高見さんは宥める様にチンコを愛撫しながら、俺の菊門をみちみちと刺激しだした。 くちっ、ぬちゅっ、くちゅっ 「やっ、あっ♡」 絶頂が近くなった時、察してか一度顔を離す高見さん。 ごそごそと何かを開封する音。 少しして、再び尻穴に触れる感触。 今度はぬるりと暖かいジェル状のものを塗りたくられた。 腰を浮かそうとすると、押さえつけられ、再びチンコをしゃぶられた。 気になって、少し体を起こして見てみると、高見さんは俺のチンコをしゃぶりながらコンドームをハメた指で尻を弄り、もう片方の手で自分のチンコを扱いていた。 倒錯的な画だ。 慣れない尻の刺激に、体を捻って逃げようとするがびくともしない。 最初はくちくちとマッサージするような動きだったが、徐々に指が侵入してきた。 つぷぷ あっ 「次やる時、ここに入れたい」 ほっとしたような、次が怖いような。 どっちにしろ、突っ込む予定なのがわかった。 でも今は気持ち良くて、それどころではなかった。 遣る瀬無くて、つい太ももで高見さんの顔を挟んでしまう。 固い髪が肌に触れてくすぐったかった。 指が付け根まで侵入すると、こじ開ける様に二本目の指が増やされ、くちくちと中を解される。 くちゅ、にゅち、ぬちゅ、ちゅぷっ 「んんっ、あっ、はぁっ、あっ♡」 増していく圧迫感。 「指3本入った」 高見さんは俺の尻を弄りながら、欲情していた。 前と後ろの刺激に、頭が追い付かない。 「イクっ♡」 「んっ、いいよ」 追い立てるような動きに変わる。 ずっ、ずっ、ちゅぱっ、ずちゅっ! 「や、」 このままだと口の中に出してしまう。 俺は慌てて彼の頭をどかそうとするが、高見さんは意に返さない。 絶頂が近く、力なく添えるだけになってしまった手は、寧ろもっと欲しいとせがんでいるようだった。 も、だめ 「んんっ♡」 びゅるるっ!ぴゅるっ 腰を浮かせ、びくびくと痙攣する腰。 やがて射精が終わると、綺麗に舐めとるようにしゃぶられ、ごくりとなる喉。 ぎょっとして体を起こした。 「ごちそうさま♡」 ぺろりと舌をちらつかせる高見さん。 座った目といい、恐ろしく色気が漏れていた。 「の、飲まないでくださいよ」 「いいじゃん、おいしかったよ」 そんな筈無いのに、この人は。 非日常がこの空間を酩酊させていた。 高見さんは新たなコンドームを開封し、ジェルで糸を引いたゴムを自分のチンコに装着した。 (えっろっっ) 俺の身長が171cmで、高見さんの身長は恐らく185cm位はある。 当然チンコもデカい。 そう言えばゴムつけた所初めて見たけど、何でだろう。 一つの可能性に、想像だけで粟立つ肌。 高見さんは俺の腰下にクッションを敷き、股を割って俺に覆い被さる。 口や耳にキスをして、首筋を這う。 手は体を這い、乳首を優しく捏ねだした。 「あっ、んんっ♡」 上気する吐息 射精したばかりでまだ全身が敏感なのに、再び与えられる快楽。 俺は堪らず高見さんの背中に手を回した。 甘い愛撫に思考が溶けて、ふわふわする。 そんな時に尻に固くぬるっとしたものが当てがわれ、次につぷぷ、と侵入してきた。 「あっ♡」 俺は慌てて腰を引こうとするが、高見さんの手がそれを阻む。 そのまま迫る圧迫感。 「入っちゃった」

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