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元のお願い
【元サイド】
ベッドに横になりながらゲームをしていると背後に気配とイスを置く音がした。
佐々木「こんにちは」
元「…今ゲームしてるの」
佐々木「ゲームしてていいけど、耳と口だけ貸して」
元「…内容によるかな」
佐々木「心当たりはある?」
元「ありすぎて分かんない」
一昨日もこうして佐々木先生と話をしたけど、ホルモン検査をした方がいいって匂わされたから、聞きたくないって言ってふて寝して追い返したんだよね
どうせ検査しても結果が悪いに決まってる。
俺の病気は男性ホルモンの分泌が極端に少ない病気らしい。
だから性欲が全くと言っていいほどない。
男性ホルモンが活発になるようにちんちんとかアナルを刺激して強制的に勃起させられる。
ホルモンの値が低いとなればホルモン剤を打たれる
こんな生活を1年送っている。
この間の治療の時になかなか勃起出来なくて、ホルモン検査を匂わされているのと、すでにくっそ不味い薬が追加になった。
佐々木「そうだね、先生も話したい事たくさんある。
一個ずつ話そうか、とりあえず新しく出した薬の事なんだけど、お昼飲まなかったんだって?」
元「あれくっそ不味いし、すぐに効かないって竹内先生言ってたもん」
※竹内先生今後登場予定です。A班で1番若い先生です。
佐々木「即効性はないよ?長く飲み続けていると効果出てくるかもしれない薬なんだよ?」
元「即効性ある薬にしてよ」
佐々木「即効性のある薬?ホルモン剤笑。
その話もしようか?」
やべっ。地雷踏んだ
元「待って…。
じゃあ飲むから、明日の治療を明後日の午後に変えてよ!」
佐々木「明後日午後?ずいぶんピンポイントだね」
タブレット端末を操作しおそらくスケジュールを確認している
佐々木「明後日の午前なら空いてるよ?」
元「担当の先生誰?」
佐々木「森田先生」
元「絶対に嫌。じゃあ金曜日の午前は!?」
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