11 / 536

不眠

眠れない。。。 真っ暗な面談室に来てかれこれ1時間。 眠れないというか、明日が来てしまう不安で寝る気になれない 「23時だよー、誰だそこにいるの」 元「先生当直なの?」 「当直だよ」 竹内先生 A班で1番若くて唯一優しい先生 因みに身長もおそらくこの科で1番大きい。 俺も悠太も聞きたい情報は全て竹内先生から聞き出している。 元「明日の治療加藤先生だった」 竹内「また?笑。」 元「絶対多いよね?佐々木先生はたまたまって言ってたけど、わざとそうしてるとしか思えない。」 竹内「一応全体のバランス見て佐々木先生が決めてるとは思うけどねー、、、」 元「あゔ…ホントやだ。逃げたい」 竹内「加藤先生指導医だったからな…俺には優しいんだよねー、、、そんな嫌笑?」 元「嫌い。あの人超ドS。」 竹内「森田先生の方が数100倍怖くない?」 元「森田先生は見るからに怖いからギャップも何もないの、加藤先生は優しくどこ痛い?とか聞いてくるくせに、その痛いところばっかり攻めてくるの」 竹内「あぁ苦笑。 確かにニコニコしてるから油断するよね。でも佐々木先生もそんな感じじゃない?やる事はきっちりやる人じゃん」 元「佐々木先生はね、悪気なく攻めてくるけど、痛いって言ったら手止めてくれるの。その差はデカい。 加藤先生の前で痛いって言ったら余計痛くされる」 竹内「痛いって言っちゃうけどね笑。」 元「言うよ、痛いもん」 竹内「ローションたっぷり塗ってもらえば?」 元「先生も知ってるでしょ?俺が前立腺苦手なの。ローションなんかじゃ痛み治らない。激痛」 竹内「そうだよねー。 ……とりあえずさ、寝よ? 明日治療の時バテちゃうからさ」 元「いつもこれくらいまで起きてるよ」 竹内「いや、いつもより遅いよ?笑。」 竹内先生に病室まで見送ってもらい、仕方なく眠りについた。

ともだちにシェアしよう!