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ホルモン治療③
竹内先生に上から足の付け根あたりを抑えられ、腰が浮かないようにガッチリ固定された。
元「…先生…嫌になってきた……」
佐々木「時間経つと怖さ増しちゃうから、早く終わらせるのが1番だよ」
元「うん……」
はぁ……怖いな。
竹内「元、顔隠さないでー。顔色見えないと体調悪いの気付けないから」
元「ぅん……やっぱり…嫌……っ…」
佐々木「我慢しないで泣いてもいいよ」
元「…っ……っ…グスン…ぃや…」
佐々木「嫌だね、頑張ろうねー。
チクッってするよー」
チクッ
元「あゔ!!っ…あぁぁ泣」
釘くらいの太さでもあるのかと思うほど突き刺さった感覚のある針を刺され、激痛で涙がとめどなく流れた
佐々木「薬入るよ」
元「あゔゔぁぁぁ…むりー…泣」
さらに薬の注入中はぎゅーっと玉を押しつぶすかのように注射器で押されるため、痛みで意識が飛びそうになる
元「あ…はぁ…ゔゔ…おわり…おわり泣」
佐々木「もう少し頑張ってねー」
元「はぁはぁはぁはぁ…泣」
竹内「元ー、その呼吸ダメー」
竹内先生の声が遠く聞こえる……
頭がボワーッとして視界が狭くなってきた
!!!
かすかに佐々木先生の声が聞こえ、身体を自由に動かせるようになった。
すぐに身体をくの字に曲げると背後に気配がした。
元「はぁ……っ…いや…」
佐々木「はいはい」
息を吸ったタイミングで佐々木先生に指を2本口に入れられた。
これ嫌い泣。
2本の指で舌を軽く下に押されて、たくさん息を吸い込みたくても指で制御されてしまい、自由に呼吸をさせてもらえない
佐々木「ゆっくり吸ってー」
元「あゔ…はぁはぁ……ふぅ……」
佐々木「ダメ、違う」
元「ふぅ……はぁ……ふぅー……」
佐々木「そう、上手」
徐々に視界が戻ってきて、佐々木先生の声がはっきり分かるようになった。
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元「……グスン……っ…」
佐々木「ゆっくりでいいよ」
元「注射痛かった……泣。」
佐々木「うん、偉かったよ」
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