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呼吸訓練①
【勇人サイド】
お風呂も入ってさっぱりしたー
ここから出られないのは残念だけど、お昼ご飯もゆっくり食べられたし昨日の夜の辛い治療が嘘みたい。
何しようかな……
部屋探検してもいいかな?ずっと気になってたんだよね、治療のイスの仕組みとか、置いてある色んな機械達
こんな機会なきゃ近くでゆっくり見れないし、ちょっとくらいいいよね?
カーテンを開き治療スペースへ
……治療ないと分かってても、治療イス見るとドキドキしてくるな。
いつも手足固定してるやつだ。この間痛かったのこの金具の部分かな?
意外とふわふわしてる…
イスの角度はこの床にあるスイッチで変えられるんだー
すげー
加藤「こらこら、何してるの」
!!!
勇人「あの……。」
加藤「治療以外はこっち入っちゃダメだよ。
お仕置きしてあげるからパンツ脱いで」
勇人「えっ…」
ヤバい人に見つかった。全然扉開いた気配なかった
勇人「あの…」
加藤「冗談だよ、呼吸訓練するからベッドの方おいで」
よかったぁ……。マジでお仕置きされるかと思った。加藤先生目本気だったよな……
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加藤「呼吸訓練ってなんだろって話からするね。治療の時深呼吸してって言われる事あるでしょ?」
勇人「はい」
加藤「緊張してたり、痛かったりすると全身が固くなるでしょ?
お尻の中もそういう時キュッと固く縮こまってるのね。
深呼吸することで、筋肉がほぐれて全身の力が抜けるからお尻の中も広がって、指が入っても痛みを軽く出来るのね」
勇人「はぃ…」
加藤「あと、過呼吸の予防。この間森田先生の検査の時過呼吸になってたでしょ?あれは、呼吸を自分でちゃんとコントロールできてなかったから過呼吸になっちゃったんだよ?」
勇人「ぅん……」
加藤「痛くても深呼吸できるようにこれからする呼吸訓練っていうのをします」
勇人「はぃ」
ん?…痛くても……?
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