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甘えっ子

【佐々木サイド】 佐々木「いいよ、ここおいで」 プラグ挿れたら案の定グズグズ言っているらしく、看護師さんが見かねて元をナースステーションに連れてきていた。 看護師「佐々木先生当直明けですよね?いいんですか?」 佐々木「いいよ、昼ごろまでいるし預かるよ」 看護師「すみません」 ・ ・ ・   元「こっちがいい」 佐々木「どうぞ」 俺と加藤先生の間に座らせようと思ってイスを準備したが、加藤先生から1番離れた席に座りたいらしく、端の席に椅子を持って来て座らせた。 元「はぁ。」 今回は枕と膝掛けを持参してきたらしく、枕に顔を埋めて早速突っ伏し始めた。 元「佐々木先生…腰痛い」 佐々木「ここ押してごらん、楽になるから」 元「先生そのまま押してて」 佐々木「先生片手じゃ仕事進まないから自分で押して」 元「ちょっとだけお願い」 全く甘ったれなんだから…… 佐々木「少しだけね」 元「めっちゃ楽。竹内先生にもちゃんと教えておいてね」 佐々木「竹内先生もできるから」 元「力加減が違うの」 佐々木「そうなんだ苦笑。」   元「先生今日ホントに帰るの?」 佐々木「帰るよ」 元「明日何時に来る?」 佐々木「先生明日休み」 元「え?ありえないんだけど。 明日プラグ挿れないよね?」 佐々木「明日の事は加藤先生に任せてるからねー」 元「…はぁ……。」 加藤「ため息聴こえてるから」 元「ため息しか出ない。」    ・ ・ ・ 佐々木「じゃあ先生そろそろ帰るけど、元部屋戻る?」 元「戻る」 佐々木「荷物持ってあげるからおいで」 加藤「あ!元ちゃん、明日採血ね」     元「またぁ?1日置きに採ってるよ」 加藤「ホルモン値見なきゃいけない治療してるから仕方ないでしょ」 元「…はぁ……早く退院したい。」 佐々木「そうだねー、いつかはさせてあげるから頑張ろうね」 元を病室に送り届けて、病院を後にした。

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