佐々木「勇人はどうしたい？自分のペースでこのまま頑張るか、先生達が手を貸した方がいいか、選んでいいよ？」 勇人「………分かんない。」 佐々木「どんな事が分からない？やり方が分からない？それとも気持ちが向かない感じ？」 勇人「……気持ち…」 佐々木「治療しなきゃいけないのは理解出来てる？」 勇人「…………」 佐々木「なんでこんな事しなきゃいけないんだよって感じだった？」 勇人「ぅん……」 佐々木「勃起させて精液を出していかないと、だんだんと精子を作る量が減っていくんだよね、ひどいと作られなくなるって事もあるのね。 今は中学生だから実感湧かないかもしれないけど、将来結婚して子供が欲しいって思った時に精子が出ないと困っちゃうでしょ？」 勇人「……ぅん」 佐々木「治療が必要な理由は理解出来そう？」 勇人「……まぁまぁ」 佐々木「まぁまぁか苦笑。気持ち晴れない？」 勇人「……晴れない。」 佐々木「そっかぁ…… ……じゃあ気分転換でもする？」 勇人「気分転換？」 佐々木「うん、明日外出する？」 勇人「外出したい」 佐々木「外出しておいで。お母さんには俺から伝えておくから」 勇人「家帰っていいの？」 佐々木「いいよ、ただし病院に帰って来てね？笑。先生達待ってるからね？」 勇人「うん」 佐々木「外出後の事はまた戻ってきてから先生達と相談しよ？」 勇人「先生達みんな？」 佐々木「そう、出来たらみんなで話そう？他の先生達も勇人のこと知りたいと思ってるからさ」 勇人「……わかった。」 佐々木「じゃあ、明日看護師さんから外出届けもらってね」 勇人「はぃ……」