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青木先生の巡回
【悠太サイド】
はぁ……。
今日談話室珍しく人少ないな
天気いいから外出してる人多いのかな。
外出たいな……
勇人いいなぁ…
「悠太」
!!!
悠太「はい!」
青木「隣いい?」
悠太「はい…」
青木先生が談話室に来た途端に数人いた子達がそそくさといなくなり、談話室には僕と青木先生の2人きりになった。
青木「今日治療キャンセルしたんだって?」
さすが青木先生…情報早いな。
悠太「ちょっと…体調悪くて…」
青木「おしっこは出てる?」
悠太「はい。」
青木「尿量今日1度も測れてないみたいだけど?」
悠太「………。」
青木「前立腺固くなってる箇所あるんだって?佐藤先生優しいから、今日の治療キャンセルさせてくれたかもしれないけど、本来ならすぐにでも固くなってるところ。解さないとどんどん固くなるんだぞ」
悠太「……だって……。」
青木「だって?」
悠太「………痛いからやりたくない。」
青木「時間が経てば経つほど痛くなるんだぞ?」
そうなんだ……
悠太「……でも…どうしよう……」
青木「次いつ治療するって言ってた?」
悠太「…明日の午前中」
……だから佐藤先生明日の早い時間に予約入れてたんだ。
青木「明日か…まぁ、明日は必ず治療受けるんだぞ」
どうしよう……
悠太「…せんせ…今ちょっとでも解してた方が明日痛くないですか?」
青木「まぁ、やらないよりはな」
悠太「……今お願いしたら治療してもらえますか?」
青木「B班に聞いてみないと分からないけど、やりたいっていうなら調整してくれると思うけど。先生聞いてこようか?」
悠太「…はぃ…お願いします…」
・
・
・
青木先生の帰りをロビーで待っている間も、やりたくないけどやらなくてはいけないという葛藤が頭の中をぐるぐると駆け巡った。
佐藤先生は今外来にいるからきっと他の先生だよな……
あのコリっとした場所、少しだけ解してもらったら終わりにしてもらおう。
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