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持続ポンプ②
【元サイド】
元「ちんちん重い」
透明な筒状の器具にちんちんを挿れられ、根元はしっかりと固定され抜けられない仕組みになっていた。
森田「スイッチ入れるから少し痛いかも」
なになに!?
元「あゔ!!」
うわっ何これ
森田「陰圧と陽圧を自動で繰り返すから、ちんちん締め付けられる時痛いかもしれないけど、今1番弱くしてるから少しずつ慣れて」
慣れてって言われても……
なんかちんちんを掃除機で吸われてるみたいな感じなんだけど…
あゔ…クソ痛い……
元「ギブ」
横向きになり丸くなった。
青木「機械触らない」
森田「この部屋での治療慣れてるから手足自由にさせておくけど、機械イタズラしたらすぐに固定するからね」
元「……分かってるけど痛いの!」
森田「逃げられないのは元が1番よく分かってるでしょ?」
……この部屋の仕組みはよく分かってる。
監視カメラが四方にあるのも、この胸に付いた心電図のコードが1つ外れただけでも看護師さんが駆けつけるのも。
治療が完了するまで一歩も出してもらえない事も…。
全部知ってる。
だからもうこの部屋には戻ってこないって前回誓ったのに……
回を増すごとに治療もハードになってきてるから、おそらく前回の治療よりもキツイんだ。
そしてどうせ誰も助けてくれない。
森田「俺たち部屋から出たら看護師さん点滴しに来るから」
元「……ぅん。」
森田「何か質問ある?」
元「ない」
森田「はいじゃあ、安静に。あとで様子見に来るから」
・
・
・
森田先生達と入れ替わりに看護師さんが点滴を持って部屋に入ってきた。
看護師「元君点滴始めるね」
点滴スタンドに3本薬が入った点滴が吊るされていった。
全部ホルモン剤なのかな。
あんなに入れるのかよ。
看護師「元君腕貸してね」
ドキドキする。
看護師「点滴始めるねー、気持ち悪くなったらナースコール押してね。一応これも置いて置くからね」
吐いてもいいように小さい洗面器を枕元に置かれた。
みんな俺が吐く事分かってるくせに淡々と治療進めていく。
吐きたくない。
元「……吐き気止めの薬ちょうだい」
看護師「もう飲むの?」
元「吐く前に飲んでおきたい」
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