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イタズラ③
【加藤サイド】
予約の入っている子達の治療を一通り終え、ナースステーションへ戻る途中青木先生に声をかけられた
青木「元なんだけどさ、恐らくエネイタズラしたと思う」
加藤「え?抜けてました?」
青木「抜けてはいなかったけど、向きが反対になって抜けかかってた。たまたま巡回の時に気づいたから挿れなおして軽く怒っておいた。」
加藤「すみません、助かります。本人何か言ってました?」
青木「身体の向き変えた時にズレたかもって」
加藤「いやいや……あれは抜けないだろ。」
まったく……あいつ……
看護師「加藤先生!すみません。なぜか元君の点滴の機械が止まってしまってて、40分くらい薬投与出来てないです」
……嫌予感。
加藤「元今どうしてる?」
看護師「お昼寝中で、点滴再開させるために掛け布団捲ったんですけど気づいてないくらい熟睡してます」
加藤「ダメだな。」
青木「カメラは?」
看護師「あ!戻してみます」
集中治療室の監視カメラの動画を巻き戻してみると、点滴に触れる元の姿がバッチリと記録されていた。
加藤「これまずいな。」
PHSを手に取り佐々木へ電話をかけながら元の部屋へ向かった
♪~♪~
佐々木「はい」
加藤「佐々木先生今いい?」
佐々木「うん」
加藤「元なんだけどさ、点滴とエネイタズラしてるから手縛っちゃうね」
佐々木「あーホント。仕方ないね」
元の部屋へ入ると違和感を感じ、布団の中に手を入れた
加藤「あっ…エネ抜いてるわ。」
佐々木「今?」
加藤「元今昼寝中。バイブ音聴こえないと思って見たら電源切って布団の中に置いてある」
元「んぅ……っ…」
加藤「起きるかも」
佐々木「俺まだしばらく病棟戻れないからお願いしていい?」
加藤「うん、こっちでやっておく」
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