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電気刺激
【元サイド】
深呼吸3回した後に痛い事が待ってるのは分かってる……
でも深呼吸しておいた方が痛みが多少楽になるから従うしかない。
素直に深呼吸を3回繰り返し、お尻に器具を押し込まれた。
元「痛い…痛い…泣」
ピリピリ ピリピリ
え?何これ
お尻の中全体にピリピリとした痛みが走り、特に前立腺に痛みが集中した。
元「チリチリしてる!泣」
加藤「今ホルモン値厳しいから、しばらくこの刺激続けるからね」
………事の発端が自分だからさすがに何も言えない。
とりあえず一旦治療が終わったらしく、佐藤先生と岸本先生が部屋から出て行った。
身体を左向きにされ、背中にクッションを入れられた。
足は自由にしてもらえたけど、手は固定されたまま…しかもめちゃくちゃヒモ短いから全く動かせない。
たくさんいた大人も、今日担当の男の看護師さんだけになった。その看護師さんも俺にナースコールを持たせて部屋から出て行った。
もう15時過ぎてる……
なんか心電図モニターの表示増えてる
あれ体温だよね?どうやって測ってるんだろ?
37.4℃かー。これくらいの体温だと楽だなー
トントン
扉が開いた音が聞こえ振り向いた。
元「なんだ……」
竹内「イタズラしたんだって?」
元「だって…辛かったんだもん」
竹内「看護師さんに相談すれば痛い事されずに済んだかもしれなかったのに」
元「看護師さん助けてくれないよ。ねぇ、腰さすって」
竹内先生に腰をさすってもらい痛みが多少楽になった
竹内「もうイタズラしちゃダメだよ?」
元「したらどうなる?」
竹内「加藤先生B班行っちゃうんじゃない」
元「ホントに!?」
竹内「なんで嬉しそうなんだよ笑。」
元「佐藤先生とチェンジかな?」
竹内「ただの願望でしょ笑。」
元「佐藤先生で思い出したんだけどさ、手首で採血されたのすげー痛かった」
竹内「あぁ、そこの採血だと検査結果出るの速いんだよね」
元「ふーん。」
・
・
・
竹内「よし、じゃあ俺そろそろ行くね」
元「……治療?」
竹内「いや、デスクワーク」
元「…ねぇねぇ…もう少し一緒にいて……」
竹内「お前は彼女か笑。全く甘えん坊なんだから」
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