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究極の選択
【青木サイド】
勇人「矯正具ってなんですか?」
矯正具知らないで嫌だって言ってたのか苦笑。
青木「先端にこういうペンチみたいな器具で亀頭が出るように開いて、開きやすくなったら皮を下ろしてリングで固定。亀頭剥き出しでも痛くならなくなったら矯正具外す感じかな」
勇人「………やっぱり嫌です…」
青木「じゃあ俺とやる?」
勇人「…………はぃ…」
声小さ苦笑。
青木「じゃあなるべく時間見つけて声かけに行くからテスト間に合うようにやってみようか」
勇人「……よろしくお願いします……」
青木「はいよろしく」
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よし…こんな感じかなぁ…
勇人のスケジュール管理をある程度済ませて一旦ナースステーションへ戻ることにした
午前はB班のヘルプに入らなきゃいけないから午後どこか隙間時間に勇人に声かけなきゃな。
「誰か来てー!!!泣」
ナースステーションへ入ると集中治療室の方から泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
青木「元どうしたの?」
竹内「熱があって心細いみたいで朝4時からナースコール連打してるみたいですよ。
仕方ないから部屋の扉開放させて寂しくないようにしてあげてるみたいですけど、叫びっぱなしですよ」
青木「熱40℃近いのか。ホルモン値は?」
竹内「あの調子なので採血させてくれなくって苦笑。加藤先生来たらお願いしようかと」
青木「そうか」
まぁ、この感じだとホルモン剤効いてるみたいだな。
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もう9:30か……早いな。
岸本「青木先生午前よろしくね」
青木「悠太ですよね、10時で大丈夫ですか?」
岸本「10時の予定。市村先生が担当だから何か困った事あったらフォローしてあげて」
青木「分かりました」
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フリーの仕事はスケジュール管理が大変で、始めはそれに慣れなくて昼食を何度逃したか苦笑。
各班からヘルプ依頼も来るし、子供たちの治療の相談や急ぎのお願い事……内服指導からなんでもこなさなくてはいけない
正直1人の業務量じゃないと思うんだけど苦笑。
前任の森田先生がサラッとこなしちゃうから今年もフリーは1人配置のまま……
来年は絶対増やしてもらいたい苦笑。
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