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カプセル治療②
【佐々木サイド】
興奮状態が冷めるまでお腹をトントンと撫で、少し呼吸が安定してきたところで次の処置の話を切り出してみた。
佐々木「少し落ち着いた?」
元「……グスン…疲れた…泣」
佐々木「たくさん泣いたから疲れたよね。
そろそろ次の処置入ろうと思うんだけど話していい?」
元「疲れたから今日はもうやだ泣」
佐々木「うん、先生も休ませてあげたいんだけどね、明日まで経過観察していられる状態じゃないんだよね」
元「………。」
佐々木「話してもいいかな?」
元「…………話していいけど、耳塞ぎたいから手の固定取って」
手の固定を外すと両耳を塞ぎ始めた。
佐々木「これくらいの声なら聴こえないかな?」
元「いいよ」
うん、バッチリ聴こえてるね。不安にさせないようにざっくり説明するだけにしておくか。
佐々木「ホルモン値上がってはいるんだけど、もう1段階高いところに持っていって安定させたいのね、そのために前立腺の近くに薬を挿れようと思うの。その処置を今からします」
元「…………。」
本当は前立腺近くにカプセルを撃ち込むんだけど、これ言うと不安にさせそうだから伏せておこう。
佐々木「終わったよ」
腰をポンポンと叩くと手を外し、布団をすっぽりかぶり隠れ始めた。
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加藤「布団捲るよー」
布団を捲り上げるとひょこっと顔を出して捲り上げられた布団を握りしめていた
加藤「眠くなったら寝てもいいからね」
実は弱めの鎮静剤を採血後から点滴しているから、そろそろ効いてくるはずなんだよな
佐々木「お尻指挿れるから深呼吸だよー」
元「はぁ…はぁ…」
加藤「上手上手」
元「あぁゔ……あぁ…っ…」
佐々木「少し痛いよ」
元「あゔ!」
指を2本に増やし拡張させると指の侵入を拒むようにお尻に力を入れ始めた。
加藤「力入れてるでしょ」
元「痛い…」
加藤「力入れるから痛いんだよ?」
元「力抜くと指入れてくるじゃん」
加藤「入れないと始まらないでしょ」
元「ゔぅ…痛い……一旦抜きたい…はぁはぁ」
一旦手を止めて、呼吸を整えさせた。
しかし相変わらず中狭いな。毎日解してこれだもんな……
器具入るかな苦笑。
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佐々木「呼吸落ち着いたかな」
元「でもやっぱり今日辞めたい」
佐々木「薬挿れたらお終いだからさ」
元の気持ちが変わる前にカプセル撃ち込むか。
指を抜き器具を手に持った
佐々木「深呼吸して」
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