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忘れていた診察
【元サイド】
加藤「ベッド着いたよ」
勇人「……グスン…」
加藤先生に支えられて勇人が泣きながら戻ってきた。
勇人を見てると入院したての頃の自分と重なってしまう
今は治療が生活の一部になってて、嫌だなって思う治療もあるけどある程度は受け入れられている。
でも入院した頃はとにかく毎日苦痛で先生達にビクビクした毎日を送っていた。きっと勇人もそんな毎日を送っているんだろうな
加藤「お疲れ様、ゆっくり休みなよ」
勇人をベッドに寝かせて部屋から出て行くと思いきや、こっちに近づいてきた。
元「なにぃ……」
カーテンを閉め切りベッド脇の椅子に座った。
加藤「うっかり元ちゃんの診察朝寄るの忘れてた」
……そういや今日先生誰も来てないや
元「そのまま忘れてよかったのに。
てかなんで今日メガネなの?」
加藤「顔浮腫んでてコンタクト入らなかったから」
元「ふーん」
加藤「熱今ありそう?」
元「知らない。
ねー、勇人いじめたでしょ」
加藤「いじめてないから」
元「だってすげ〜泣いてるよ?」
加藤「治療頑張ってきた証拠じゃん。元ちゃんがピーピー泣くのと一緒」
ピピピピ ピピピピ
加藤「38.4℃…普通に高い。
だからまだ集中治療室にいてって言ったんだよ」
元「イヤだったんだもん」
加藤「お子ちゃまなんだから」
元「いいよ子供で。」
加藤「お昼は食べたの?」
元「…ぅん……まぁまぁ」
加藤「…ホントに?笑。夕飯どのくらい食べられてるか当直の先生に見てもらおうかな」
元「えっ!」
加藤「そうしよう!」
………やばい…夕飯ちゃんと食べないと栄養指導される。
下手したらしばらく点滴外してもらえないかもな……
夕飯の時体調良ければいいけど。
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