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泣きつく

【佐々木サイド】 佐々木「森田先生お疲れ様です」 森田「おつかれ」 佐々木「勇人どうでした?」 森田「頑張れてたと思うよ、電気ショック2回やれたし」 佐々木「そこまでいけたんですか!」 さすが森田先生…容赦ないな 森田「結構泣かれたけどね、そのうちまた泣きつきに来ると思うよ?」 佐々木「来るかなー、、、俺の時も泣いてましたからねー苦笑。」 森田「佐々木先生で泣くようじゃまだまだ慣れるまでに時間かかるな苦笑」 看護師「佐々木先生、勇人君が話したいみたいです」 森田「ほらきた笑。」 佐々木「あとで部屋行くって伝えて」 看護師「分かりました」 佐々木「用件なんですかね?」 森田「電気とジェルが嫌なんじゃない」 佐々木「そうですよねー苦笑。どうします?」 森田「どっちもファーストラインだからね、まだ泣き言言うには早いかな」 佐々木「そうですねー苦笑。やんわり治療方針は変わらないよって伝えておきます」 森田「まぁ、テスト終わったら一旦外出させてもいいけどね?ご褒美ないとやる気にならないでしょ?」 佐々木「なるほど、じゃあ外出匂わせてモチベーション上げさせます笑」 森田「よろしく」 ・ ・ ・ 仕事を片付け、勇人の部屋へ向かった 閉め切ったカーテンを少し開け声をかけ中へ入りベッドサイドの椅子に座った 佐々木「お待たせ」 ベッドの上で体育座りをして下を俯いたまましばらく沈黙が続いた このまましばらく沈黙を続けるか…俺から切り出すか…悩むな でも……ちょっとモジモジしてるから俺から話した方がいい感じかな 佐々木「俺と話したいのって治療の事かな?」 勇人「………ぅん」 佐々木「呼吸法出来なかった?」 勇人「……ちょっと出来た」 佐々木「凄いじゃん笑。」 勇人「でも深呼吸しても電気の時痛かった…心臓バクバクして苦しかったし……もうやりたくない…」 佐々木「電気ねぇ…痛いよね…たしかに電気に関しては深呼吸しても痛いかもしれないね……」 勇人「やめたい…出来ない」 佐々木「でも森田先生は頑張れてたって褒めてたよ?」 勇人「………でも…怖いからやりたくない」 佐々木「怖いのか…… どうしようかな…… 手繋いでてあげようか?」 勇人「…………」 ダメだよね苦笑 勇人「………繋ぐ」 え?まさかの提案通った笑 佐々木「…あっそう?笑。じゃあ先生達に言っておくね」 勇人「……ぅん…でも出来ないかもしれない」 佐々木「…とりあえずさ、治療始まったばかりだしもう少し頑張ってみようよ」 勇人「………はぃ」 佐々木「偉ーい笑」 頭を撫でると照れくさそうに顔を逸らした。 相変わらず可愛いな笑。

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