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食欲不振②

【元サイド】 結局点滴することになってしまった。 しかも…… 看護師「点滴落ちないから点滴の針入れ替えだね」 元「……はぃ」 看護師「先生呼んで来るから待っててね」 最悪……点滴の針刺されるの嫌だな。 竹内先生俺の血管刺せるかなー めちゃくちゃ嫌な予感するんだけど 悠太「今日ツイてないね」 元「俺はずっと不運だよ」 悠太「そんなことないでしょ笑」 元「こんな病気にならなかったら今頃美味しく夕飯食べてゲームして寝てるよ」 悠太「まぁそうだよねー。」 元「勇人は?」 悠太「青木先生に連れて行かれたよ」 元「アイツも不運仲間だな」 ・ ・ ・ 竹内「元、点滴の針挿れに来たよ」 元「出来んの?」 竹内「…一旦血管見せて」 元「いいよ」 竹内「……両腕見ていい?」 俺の両腕凝視してるけど大丈夫なのか…… 元「他に先生いないの?」 竹内「青木先生いる事はいるけど…」 元「呼んできたら」 竹内「青木先生当直ではないんだよね。明後日勇人のテストだから残業して練習付き合ってくれてるんだよね」 元「ふーん。 点滴の針入らなかったどうするの?」 竹内「……どうしよう… 一旦加藤先生に電話してもいい?」 元「俺は別にいいけど」 スマホを取り出し電話をし始めた竹内先生に背中を向けてスマホのゲームを起動させた。 竹内「俺には無理そうです…はい…」 加藤『刺してみた?』 竹内「いや、刺してないです」 加藤『とりあえず刺してみなよ』 竹内「いやー??成功する気がしないです」 加藤『血管案外あるから』 竹内「…どの辺りですか?元腕貸して」 元「ゲームしてるから待って」 加藤『左前腕の尺側皮静脈あたりにあるでしょ?』 竹内「元お願い、腕見せて」 元「待って」 加藤『元グズってるの?』 竹内「いや、ゲームしてて」 加藤『ゲーム一回没収して、ゲームし始めたら永遠に続くから』 竹内「はい。 元、スマホ一回先生持ってるからちょうだい」 元「加藤先生どこにいるの?」 竹内「自宅」 元「加藤先生にさ、点滴明日にしてって言って」 加藤『全部聞こえてる。ダメって伝えて』 竹内「ダメだって」 元「だって竹内先生絶対俺の血管探せないよ?笑」 加藤『嬉しそうだな』 竹内「あっ…」 青木「代わろうか?」 げっ。青木先生 竹内「いや…でも先生当直じゃないですし…」 青木「大丈夫、残業申請するから」 竹内「すみません、お願いしたいです」 青木先生来ちゃったら確実に点滴される。夜はトイレ行きたくなるから嫌なのに

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