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涙の朝診察
【佐々木サイド】
加藤「竹内先生そこ座って」
竹内「はい」
加藤「腕貸すから点滴の針挿れる練習」
竹内「はい」
加藤「一発で入らなかったらお仕置きね」
竹内「え!?当直明けに入る気がしないです」
加藤「お仕置き何にしようかなー」
竹内「いやいや、勘弁してください。冗談ですよね?」
加藤「本気だよ?」
竹内「えっ…」
佐々木「先生朝診察行かない感じ?」
加藤「行かない、竹内先生の指導してる」
佐々木「じゃあ森田先生と周ってるよ」
加藤「お願いしまーす」
加藤先生スイッチ入っちゃったみたいだから森田先生と2人で朝診察へ
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森田「元の採血結果出た?」
佐々木「そろそろ出ましたかね。」
2号室の前で立ち止まりタブレット端末で元のカルテを開いた
佐々木「まだですね」
森田「そっか。じゃあ先勇人だな」
森田先生と2号室へ入り、チラッと元の方を見ると布団を肩までかけ寝ていて少し嫌な予感はしたが、先に勇人のところへ
森田「勇人おはよう」
勇人「おはようございます……」
声小さっ笑。
森田「元気?」
勇人「…元気です」
元気には見えないけど笑。
オェッ
ん?
オェッ
森田「…元だね」
佐々木「見てきます」
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元「ゲボッ」
佐々木「大丈夫?」
元「気持ち悪い…はぁ…」
ピンク色の小さな洗面器を抱えて真っ青な顔をしている元の背中をさすった。
森田「顔色悪いね、熱は?」
佐々木「ありそうです」
首元を触わっただけでも38.0℃以上はありそうなほど熱く、呼吸も荒い
体温計を脇に挟み腕を抑えた
元「ねていい…?」
佐々木「一回うがいしよ?」
うがいをさせベッドに寝かせた
ピピピピ ピピピピ
佐々木「39.0℃」
森田「高いね。元腰上げて」
元「…やだ」
森田「あ!げ!て」
森田先生がペシペシと腰を叩くと渋々腰を上げ、大きなため息をつき眉間にシワをよせていた
元「もうやだ泣」
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