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テスト
【勇人サイド】
ついにテストの日が来てしまった。
緊張しすぎて眠れなくて身体が重い。
どうしよう…めちゃくちゃコンディション悪いよ。
出来るかな……
不安になってきた。
もうそろそろ行かなきゃ。
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おしっこしたし、手汗ヤバいから一応タオルも持ってきた。
見栄張って1番お気に入りのパンツ履いてきちゃった。すぐ脱がされるけど
少し早めに来たから中で先生達待って場慣れしておこう
扉を開き中へ一歩足を踏み入れた。
!!?
カーテンの中から声が聞こえ、予想外の展開に身体が硬直した。
加藤「あれ?早くない?」
佐々木「勇人?」
加藤「勇人」
物音に気がついた加藤先生がカーテンの隙間から少しだけ顔を覗かせていた
佐々木「勇人早かったね、先生達会議してたんだよね」
勇人「……えっ…と…」
佐々木「いいよおいで。先にテストやろう」
えっ……待って…心の準備が…
カーテンが完全に開きA班と青木先生が勢揃いしていた。
勇人「…………。」
佐々木「真ん中おいで」
円の中心に立たせられてしまい、ますます頭が真っ白になってきてしまった上に、目の前が森田先生というプレッシャーに足が震えだした
勇人「……っ……」
加藤「大丈夫?泣いてない?」
加藤先生に顔を覗かれ目が合ってしまった。
加藤「すげー涙目になってる」
佐々木「あれ?緊張しちゃった?」
勇人「……グスン…っ…泣」
佐々木先生が背中を撫でてくれ涙腺が崩壊した
シーンと静まりかえった部屋に僕の泣き声が響いた。
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佐々木「出来そう?心折れちゃった?」
勇人「…………泣。」
佐々木「一旦時間おこうか?」
佐々木先生優しい…このままテスト逃れたいな。
森田「明日にする?」
えっ……森田先生珍しく優しい
森田「明日なら20回ね。明日もこんな感じだったら矯正具」
……全然優しくなかった。
勇人「…今やります」
森田「はい、やって」
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