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期待外れ
【元サイド】
解熱剤もらって1時間経った頃、大量の汗が出てきて気持ちが悪くて看護師さんを呼んだ
看護師「元君どうしたの?」
元「着替える」
看護師「汗凄い、お熱下がったみたいだねー。お着替えしようね」
着替えのために起き上がっていると、だんだんと頭が重くなってきて下を向いた。
看護師「大丈夫?」
元「…だいじょぶ……」
看護師「顔色悪いよ?横になろう」
裸のままベッドに横たわり呼吸を整えた。
看護師「腰椎穿刺したからまだ起き上がらない方がいいかもね」
元「…ぅん……」
結局看護師さんが着替えさせてくれた。
熱37.1℃か
楽なんだけど……
思い描いていたほどスッキリしない。なんなら普通に身体怠い。
もう一度ナースコールを押し、先生を呼んでもらった
・
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10分後
加藤「熱下がった?」
元「下がったけど怠い。やっぱりいつも飲んでる解熱剤がよかった」
加藤「何使っても同じだよ?熱下がっても根本的な病気治さないと怠いのは取れないよ」
元「……これじゃあ俺なんにも楽しくないじゃん」
加藤「ここの部屋は治療メインだよって前から言ってるでしょ?」
元「…じゃあ出たい!泣」
加藤「まだ出せない」
元「……早く病気治してよ!!!泣。」
加藤「うん、今先生達治療方法考えてるから」
元「なんで今考えてるの!!遅いよ!泣。」
近くにあったティッシュ箱を加藤先生に投げつけた
加藤「元、それ以上興奮するなら手足縛るよ」
元「縛ればいいじゃん!!はぁ…はぁはぁ」
ガシャン!
俺の怒鳴り声を聞きつけ佐々木先生が慌てて部屋に入ってきた
元「来ないでー!!泣」
佐々木「元落ち着きな、呼吸苦しくなるよ」
元「くる…しく…はぁ…ない泣。治療辞めたい泣」
佐々木「辞めたら今まで頑張ってきたのもったいないよ?」
元「無理…もう無理!!泣」
!!!
点滴の針をぶち抜こうと管を握りしめた瞬間に加藤先生に捕まれ、そのままベッドに抱き抱えるように押し倒された
馬乗りになる加藤先生を必死に退かそうと抵抗したが、身体の大きい加藤先生に勝てるはずもなく、手足を縛られた。
元「はぁ…はぁ…泣」
佐々木先生は何も言葉を発せず、俺の背中をトントンと撫で、呼吸を落ち着かせようとしてくる…
元「んぅ…はぁ…んぅ」
自分の意と反して突然瞼が重くなってきた……
きっと鎮痛剤を点滴されているんだと気づいた時にはすっかり身体に鎮痛剤が回り、すぅーっと眠りに落ちた。
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