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期待外れ②

【森田サイド】 加藤「元ちゃんに爪立てられちゃったー前世猫だよ絶対」 佐々木「大丈夫?」 加藤「大丈夫、子猫ぐらいだったから」 森田「どうしたの?」 佐々木「元が大暴れしちゃって苦笑。」 森田「なんで?」 加藤「解熱剤使って身体楽になると思ったけど、思いの外だるかったみたいで怒っちゃって笑」 森田「なるほどね。元今どうしてるの?」 佐々木「とりあえず抑制して鎮静剤で眠らせました。ボチボチ起きるかと」 森田「ふーん、ちょっと覗いてくる」 ・ ・ ・ 起こさないように中へ入ると、まだ静かに寝息を立てて寝ていた。 ベッドサイドの椅子に腰掛けタブレット端末を眺めた。 元「んっ…」 手足を動かすたびにベッド柵がガタガタと揺れ、その音に目を覚ました 元「…………」 ガチャ 手を動かしていたが動きを制限され眉間にシワを寄せていた 森田「起きた?」 元「…………」 森田「取ってあげるから待ってて」 手足の固定を外すと俺に背を向けて小さく丸くなった。 森田「頭冷えた?」 元「…………」 森田「何があったかは覚えてる?」 元「……ぅ…ん」 森田「頭カッとなっちゃった?」 元「……グスン…っ……」 森田「言いたい事は全部言えたの?」 元「…………」 森田「まだ言い足りない?足りないなら俺聞くよ」 ……… 元「………何…言ったか…覚えてない」 森田「同じ事でもいいよ、消化しきれてないことあるなら吐き出しな」 ………… 元「……俺…これからどうなるの……」 森田「治療内容?」 元「うん…」 森田「今1番近い目標は睾丸の腫れを抑えることおそらく明日には引いてると思うから安心して。次が注射、これがメインの治療になる」 元「またホルモン注射!?」 森田「いや違う。ホルモン分泌を抑える注射を腕に1日1回打つ。今回はこれだけ。ただし分泌を今度は抑える薬だから下がり過ぎないように扱きながらやっていく」 元「ぅん……」 森田「元の治療は天秤と一緒、つりあうようにする、それを維持するっていう凄く繊細な治療なの、だから時間かかるし慎重に進めなきゃいけないの」 元「ぅん……」 森田「あとは?」 元「………加藤先生に謝りたい」 森田「爪立てたってやつ?」 元「ティッシュ箱投げた」 森田「そうなんだ笑。それ知らない。」

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