【勇人サイド】 悠太「つうかこれ何？」 ♪〜♪〜♪〜 悠太「何？何？」 元「その紐引っ張ると勝手にナースコール鳴っちゃうんだよ」 手慣れたように外れた紐を直して、慌てて部屋に来た看護師さんを追い返していた 悠太「悪い事出来ないね」 元「うん、俺片足固定されてるしね」 布団をチラッと捲って見せてくれた。 悠太「えっ…マジ…」 元「…加藤先生がね……あの人めんどくさいんだよ……」 悠太「加藤先生元に過保護だよね」 元「これ過保護なのか？苦笑。」 勇人「…加藤先生ってさ」 加藤「何？笑」 ！！！ 後ろから両肩にポンと手を乗せられて、顔を近づけられた。 勇人「……なんでもありません…」 加藤「ふーん笑」 元「何しに来たの？」 加藤「心電図が乱れてたから様子を見に来たの」 元「…元気だよ」 加藤「違うよ、元気過ぎて心拍数が速いから注意しに来たんだよ」 元「………」 悠太「…元も疲れたよね……？俺ら一旦ベッド戻るね」 加藤「悠太ごめんね、また落ち着いたらうちの子と遊んであげて」 悠太「はーぃ」 僕もベッド戻ろう…… 加藤「勇人」 勇人「はい！」 加藤「森田先生がナースステーションにおいでって言ってたよ」 勇人「えっ…」 僕何かしたかな…… ・ ・ ・ ナースステーション来るのが毎回苦痛…… ここ来ていい事ないんだよな 森田先生…森田先生…あぁ…いたぁ… 勇人「森田せんせ……」 森田「座って」 ノールックで椅子出された。 絶対お説教。 森田「勇人さ」 勇人「ごめんなさい」 森田「は？」 勇人「今日上手に呼吸法出来なかったし、精力剤ジェル竹内先生にワガママ言って半分の量にしてもらったし、野菜食べようねって言われたけどお昼食べてないのに食べたって看護師さんにうそついたし、後…」 森田「あとは？」 勇人「あとは……んぅっと……オヤツにケーキ２つ食べちゃいました」 森田「あっそう。」 あっそう？ 森田「俺別に説教するために呼んだんじゃないんだけど」 勇人「えっ…」 森田「青木先生に自分から特訓申し込みに行ったって聞いたから褒めようと思って呼んだんだけど」 勇人「………」 褒めようと思って……褒める！？