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ロング治療

【元サイド】 今日はずっと治療室らしい。 大量の点滴と酸素を引き連れて竹内先生とゆっくり治療室を目指した。 竹内「疲れたら途中で車イス乗ってもいいよ?」 元「…治療室でしょ……すぐ近くじゃん…」 これくらいの距離なら…余裕だし…… 元「はぁ…はぁ…」 竹内「一旦座ろう」 元「大丈夫」 竹内「まぁまぁいいから座りな」 はぁ…よりによってロビーかよ…… みんな楽しそうにゲームしてる……いいな…… 『あれ元じゃない?』 『ホントだ…具合い悪そう…』 『集中治療室にいるって聞いてたけど』 ヒソヒソ声が1番響くんだよな…… 竹内「元、やっぱり車イス持って来るから待ってて」 元「…うん…」 竹内先生が車イスを取りに離れた隙に1人で立ち上がって治療室を目指した。 先生とか看護師さんと一緒に歩いてるとみんなじろじろ見て来るから嫌なんだよ…… 1人で歩けるし…… 元「はぁはぁ…」 !!ヤベッ ガシャン!! 竹内「あ!元!」 看護師「元君!?」 森田「なんか凄い音したけど誰か転んだ?」 ナースステーションから看護師さんと森田先生が出てきた。 竹内「元ケガは?!」 元「……っ…」 森田「1人で歩いてたの?」 竹内「俺が車イス取りに行ってる間にいなくなってて……」 森田「つまづいたの?」 元「………ちょっとクラっとした…」 森田「とりあえず車イス乗りな」 元「…歩ける……」 森田「いいから乗りな」 ・ ・ ・ はぁはぁ… 治療室に車イスで連れて来られて処置台に移った。 元「はぁはぁ…」 クソ……ちょっとしんどい… 倒れ込むように処置台に横たわり荒い呼吸を繰り返した 森田「酸素マスク持ってきて」 看護師「はい」 加藤「すみません、代わります」 森田「大丈夫、俺午前の治療1コマ飛んだから まだケガの状況見れてないから呼吸落ち着いたらみよう」 加藤「はい」 酸素マスクをつけられ、竹内先生が背中をさすってくれ、少しずつ呼吸が落ち着いてきた。 ・ ・ ・ 加藤「次から次と手をやかせてくれるよな」 加藤先生が小言を言いながらケガの箇所を確かめていた。 元「呼吸落ち着いたからマスク取りたい」 加藤「まだ着けてて。 ここアザになってるじゃん…痛そー。捻挫しなくて良かったね」 森田「捻挫してたら完全にベッド安静だったな」 加藤「そっちの方が大人しくなったかな」

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