【佐々木サイド】 佐々木「元ー、起きたかな？」 元「寝てる」 佐々木「おはよう、10時だよ？」 元「……何？治療？」 佐々木「治療するかは触診してからかな」 元「………」 佐々木「約束通り何も挿れずに寝たと思うんだけど眠れた？」 元の下着を下ろし触診の準備をしながら雑談という名の問診 元「3回くらい起きたけどすごい元気」 佐々木「トイレで起きたの？」 元「…………」 あれ？笑。違う感じ？ 元「トイレ」 絶対嘘じゃん笑。 佐々木「看護師さんからは1回トイレに連れて行ったって聞いてたけど？笑」 元「……忘れた」 忘れたって苦笑。 看護師さんから聞いた話だと0時頃トイレに起きて1:30に腰とお尻が痛いってナースコールが来て、痛み止めの点滴したって報告受けてるけど…… そのあとも起きたってことかな 佐々木「忘れちゃったなら仕方ないか笑。 じゃあ触診するから深呼吸」 元「触診今日いらなくない？元気だもん」 佐々木「元気なのは嬉しいけど触診しないと」 元「…………仕方ないなぁ…… ふぅー…っ……」 佐々木「上手だねー、頑張ってねー。」 元「んゔ……っ…！」 佐々木「昨日よりむくみ落ち着いたね、炎症止めの注射頑張ったからしっかり効いてるよ」 元「はぁはぁ…っ…なら抜いて…」 佐々木「うん、もう少し触らせてね」 元「ゔぁ…痛い！泣」 佐々木「一旦手止めるね」 目を真っ赤にして泣く元の足を撫で呼吸が落ち着くのを待った 元「グスン……っ…さっきまで痛くなかったのに…触ったから痛くなってきた泣」 佐々木「ごめんね、終わったら痛み止め持って来てあげるから」 元の腰を強めに摩った 元「……痛み止めいらないから今日治療休みにしたい」 佐々木「んー…休みかぁ…」 元「佐々木先生がいじったから痛くなったけど、触らなかったら痛くないもん！」 佐々木「でも完全にむくみが引いたわけじゃないからね、治療は必要だよ」 元「…でも…朝の熱いつもより低かったし、頭痛くないし、気持ち悪いのもいつもよりマシだし……」 元さんお得意の体調いいよアピールかな苦笑。 佐々木「そっかそっか、元的には体調いつもよりいいんだもんね？治療頑張ってきた甲斐が出てきたね」 元「俺すごい頑張ってるでしょ」 佐々木「頑張ってるよ。先生達も元が回復するの楽しみだもん。 明日さ、採血と精液検査するから今日治療頑張ってた方がいいんじゃないかなー？」 元「え！？明日精液検査あんの？」 佐々木「そう、治療効果の評価の大事な検査があるんだぁ」 元「………」 めちゃくちゃ考えてる笑。 元「……今日治療しておいた方が結果いいかもしれないってことだよね？」 佐々木「そうだねー、一概には言い切れないけど。明日の検査はA班の先生達が立ち会う大きい検査だからね」 元「……めちゃくちゃ大事じゃん……」 佐々木「そうだよ？」 元「…じゃあ…治療頑張る」 佐々木「偉ーい」 元「ねぇ、朝の薬まだ飲んでないんだけど飲まなくていい？」 佐々木「今さっき治療頑張るって言ったじゃん」 元「薬の話は別」 佐々木「まったく……」 元「お散歩もしたいな」 佐々木「お散歩？（次から次とわがまま言って…苦笑）」 元「お願い」 はぁ……苦笑