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膀胱洗浄

【佐々木サイド】 勇人の事も気がかりだけど、翼の治療は外せないし……森田先生と加藤先生に任せて翼に集中しなきゃな。 佐々木「翼、安定剤飲めたかな?」 翼「………」 佐々木「あれ?」 翼「……飲まない」 ボソボソっと話し下を向いてしまった。 佐々木「血尿出てるんだから膀胱洗わないと詰まっちゃうよ?」 翼「………佐藤先生がいい」 …全然心開かない…困ったな。 竹内「あ!そうだ、翼見てこれ」 翼「!!」 竹内「翼が好きな漫画のキャラクター描いてみたけどどう?」 佐々木「え?先生描いたの……?」 竹内「はい、さっきミーティングの時に」 佐々木「へー!上手いね」 ミーティングの時っていうのは一旦見逃そう。 竹内「そうですか?笑」 翼「……凄い」 おっ?喋った 竹内「どう?マ○キーに見える?」 翼「見える!!★」 竹内「よかった笑」 おや?これはいい感じでは? 佐々木「竹内先生……(このまま仲良くなって。また後で様子見に来る)」 竹内先生に耳打ちして一旦部屋を離れることにしよう 竹内先生子供の心掴む天才だな。 ・ ・ ・ 【竹内サイド】 翼「俺も描けるようになりたい!!」 竹内「描き方教えてあげるよ」 翼「やった!」 翼とお絵描きして、翼おススメの漫画とゲームのプレゼンを聞いてあげていると佐々木先生と佐藤先生が部屋の入り口に立ち俺らの様子を観察していた 竹内「翼、見てそこ」 翼「ん?……!!!佐藤先生!!」 俺らには見せた事のない満面の笑みで目をキラキラに輝かせて手を振る様子になんだか失恋したような気分になってしまった苦笑 佐藤「楽しんでるね笑」 翼「見てー★」 佐藤「上手じゃん笑。翼が描いたの?」 翼「うん★」 こんなに無邪気に笑ってくれる子なんだな。 早くA班に慣らしてあげたいな…… 佐藤「翼、俺今時間空いたから治療立ち会えるよ?どうする?」 翼「……先生が管挿れる?」 佐藤「俺が挿れた方がいい?」 翼「…ぅん…」 佐藤「じゃあ俺挿れるから治療室行こう?」 翼「まだ薬飲んでない」 佐藤「じゃあ飲もう」 翼「薬飲んだら30分安静にして…あったかいお茶飲んでからいつもの治療室行って…管挿れる時横向きで……」 佐藤「うんうん大丈夫だよ、いつもと同じようにやろう?」 佐々木「翼のルーティン聞いてあるから時間たっぷり取ってあるから心配しなくて大丈夫だよ」 翼「うん……」

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