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自由を手に入れた

【元サイド】 今日から酸素がなくなり、点滴も大幅に減った。体力を戻す事が俺の課題らしい。 そんなの簡単!ベッドに固定されていた左足も自由になったし、自由を手に入れた俺は無敵だからな! 律「勇人、集中治療室に監禁されたらしいよ」 元「え?だから昨日の夜帰って来なかったの?」 律「らしいよ。何しでかしたんだろうね」 加藤「あのね、あそこお仕置き部屋じゃないから」  律「出た!」 加藤「出たじゃないの。 律、順番で触診するからベッドいて」 律「えー。」 あっ…俺からな感じ?苦笑 加藤「おはよう、どう?自由になってきた感想は?」 元「最高」 加藤「でも筋力落ちてるから歩く時看護師さんとだよ?」 さっき普通に部屋の洗面所1人で行っちゃった 元「……ぅん」 加藤「その間はさては1人で動いたな」 ギクっ!! 元「ちょっとそこまで……」 加藤「メイちゃんかよ(トトロ)」 元「でも余裕で歩けたよ」 加藤「元ちゃんが思ってるより筋力も体力も落ちてるからね?ここまで頑張ってきたんだから慎重にいこうよ」 それもそうだな…… 元「うん。」 加藤「じゃあ触診するよ」 元「嫌なんだけど」 加藤「ダメ、足大きく開いて」 あぁ…やだ。恥ずかしくて加藤先生の顔見たくない 加藤「覆わない、顔見せて。」 顔を覆っていた手を掴まれてお腹に置かれた くっそドS…… 元「///」 加藤「深呼吸ー」 チクッ いったぁ……心臓バクバクしてくる 元「抜きたい」 加藤「オナニーしたいってこと?」 元「違う!!指抜いて!!」 加藤「やだー笑」 意地悪。 加藤「元ちゃんそろそろオナニーしたくなってこない?」 元「まったく」 加藤「じゃあ退院出来ないねー」 元「え!?」 加藤「ホルモン値がまだ不安定な証拠じゃん」 えっ……そうなの…… オナニーしたら退院できるならするけど…… 元「今日オナニーしたら退院?」 加藤「そんなわけないでしょ笑。」 なんだよ。 加藤「前立腺は問題なし。明日また採血ね?」 元「うん」 加藤「じゃあ久しぶりの自由を今日は楽しんでね」 よっしゃあー!!

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