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朝の訪問者

【勇人サイド】 久しぶりの集中治療室で緊張しちゃって全然眠れなかった…… おしっこの管も痛いし…… 竹内「勇人ーおはよう」 勇人「竹内先生!」 竹内「昨日大変だったねぇ」 勇人「あんまりよく覚えてないの」 竹内「そうなの?」 採血の準備をしながら竹内先生に昨日の様子を教えてもらったけど、森田先生がめちゃくちゃ心配してくれていたらしく、僕が昼寝していた間もずっとそばにいてくれたらしい。 竹内「残業してしばらく資料漁ってたからねー森田先生的にも予想外だったと思うよ」 勇人「僕変なの?」 竹内「ん?あーごめん、心配しちゃうよね。勇人に限らずなんだけど初めて身体に薬が入ってくると、身体がびっくりしちゃうんだよね。異物だと思って攻撃しちゃっただけだよ」 勇人「ぅん……」 竹内「今先生達で勇人に合う薬探してるから安心して」 勇人「ぅん……」 竹内「採血するからずっと隠してる右手出してくれない?」 ……隠してるのバレてた。 勇人「僕針苦手なの」 竹内「うん…A班皆んな知ってるよ」 勇人「じゃあしなくていい?」 竹内「ダメ笑。(1日置きに採血ある事は内緒にしておこう。)」 ・ ・ ・ 採血痛かった……。ホント苦手。 元「あれ?開いてる」 律「ラッキー」 !!? 勇人「え?笑」 元「元気そうじゃん」 律「差し入れ持って来たよ」 元と律君が当たり前のように部屋に入って来た。 勇人「え?え?笑。怒られるよ?」 律「大丈夫大丈夫、俺元ここいた時しょっちゅう遊びに来てたから」 元「てかなんで入り口開いてるの?」 勇人「ナースステーションまでは出ていいって森田先生に言われた」 元「は??森田先生勇人に甘過ぎない?俺この部屋で何回森田先生にベッドに縛られたことか……」 律「元、脱走しそうだもんね笑」 元「律君に言われたくない」 律「俺はしそうじゃなくて、してるの笑」 元「たしかに笑」 この2人やりたい放題じゃん笑。

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