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忙しい当直②
【加藤サイド】
加藤「勇人ー、課題終わりにして夕飯食べよう」
勇人「もう少し課題やろうかな」
加藤「いいから夕飯食べるよ、手洗っておいで」
ついでに俺も夕飯済ませちゃおう
今日のメニューはハンバーグか、さすがにこれは食べるよな。
加藤「お帰り、座って」
勇人「部屋で食べます」
加藤「夕飯食べたら戻してあげるからここで食べて」
勇人「……はぃ」
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加藤「ハンバーグでよかったね」
勇人「はぃ……」
何してるのこの子……
加藤「何してるの?」
勇人「中ににんじん入れられてないかチェック」
加藤「にんじんは入ってないんじゃない?」
付け合わせのにんじんグラッセあるし
勇人「僕のお母さんにんじんミキサーにかけてハンバーグに練り込ませてる時があるからハンバーグは毎回要注意なんです」
加藤「お母さん苦労してんなー。優しいじゃん」
勇人「優しくないです」
加藤「手間ひまかけて作ってくれてるんだからありがたく食べなよ」
勇人「……でも…にんじんは苦手」
加藤「あっそう。でもそのグラッセ食べてね」
勇人「……僕にんじん食べると蕁麻疹出ます」
加藤「気のせいだよ。今日ホントにでたらアレルギー登録してあげるから食べてみて」
勇人「………」
無視かよ笑
ハンバーグ美味しそうだなー。俺もハンバーグ買って来ればよかったな
さすがにハンバーグだと食べるの早いな、いいペースじゃん
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歯磨きを終えて勇人の様子を見にナースステーションへ戻った。
食べ終わったかなー
加藤「どう?食べた?」
勇人「食べました」
キレイに野菜残したな苦笑。
加藤「野菜残ってるよ」
勇人「これは飾りだから食べなくていいんです」
加藤「……勇人今日ちょっと反抗的じゃない?」
勇人「………ぃゃ……べつに……」
加藤「俺生意気な子を扱う時はとりあえず一旦膝に座らせるって決めてんの」
勇人「えっ。」
勇人の両脇に手を差し込み立たせて膝に座らせた
加藤「はいあーん」
にんじんのグラッセを口元へ運んだ。
勇人「やだやだ」
加藤「ダメでーす」
勇人「うわー」
パクッ
加藤「カミカミして」
勇人「むりぃ」
涙目なってる笑
加藤「出しちゃダメ!もぐもぐして」
勇人「不味いぃ……」
加藤「ごっくん」
渋々飲み込み勢いよくお茶を飲み干していた
加藤「頑張りましたー。歯磨きしたら部屋戻っていいよ」
勇人「………」
テンション低い笑
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